僕は世界最大となる18ft(5.4m)のフルパイプを世界で初めて挑んだ。(あとにも先にも、3.5mを超える巨大サイズはもう作られておらず、あれは絶対に間違えて作られたものだ…💦)

当時、僕は17歳。
2000年のX Gamesが2週間後に控えている大切な時期だったけれど、若かった僕は「まわりからの期待は裏切れない立場である」と思い込んでいた。

イメージは、"ジェットコースターの縦回転"。
自ら調整したスピードにより、うまくいけば遠心力で滑り続けながら縦に360度回れるという計算だ。大丈夫…、きっと大丈夫。大丈夫か?

前日は、死を覚悟して眠れなかった。
シャワーを浴びながら祈ったりもした。

当日は朝食が食べれなかった。
スケートを履きながら、このブーツは自分で脱げるようにと強く願った。

弟の武士には、「X Gamesが近いから、お前はチャレンジするな。二人で怪我はできない」と伝えた。

この時のチャレンジの結果はご想像にお任せします。

自分が死んでしまうよりも、人の期待を裏切るほうがよっぽど怖い…。そんな生き方を25年間してきたおかげで、今もその考えが根っこから抜けない。

こういう経験で僕は何を身に付けてきたのか?
今の僕に活かされているのか、活かされての僕なのか?そもそも学びは何だったのか?

と、1日の終わりに晩酌をしながらそんなことを考えております。🍺