父方のおばあちゃんは、口癖のように僕や弟に「怪我したらつまらん」と言ってくれた。
孫である僕たちの仕事を理解したうえで心配して掛けてくれた言葉、気をつけなさいよ、という意味だと思っていた。
なぜか最近あの言葉をよく思い出す。
「怪我したらつまらん」
その通りです。
でも、僕はあちこち怪我をしてきました。痛い想いを繰り返した…。
その都度、心は強くなって怪我の知識やスケートスキルが向上した。
何より、人の痛みを理解できるようになった。
その後のリハビリや、心の立て直し方なども、アドバイスができるようになった。
おばあちゃんはきっと「つまらん怪我はするな」といってくれていたのだ。そして、"意味のある怪我にしなさい"という言葉が続いたのではないかと、この歳になって想うわけで。
つまらんことにして終わるのも、意味があることにするのも、全て己の志しひとつで変わる。
そのことを教えてくれていたのかもしれない。
ありがとう、おばあちゃん。🙏