PSYCHE読了 | Always peacefully. ひねもす、のたりのたり

Always peacefully. ひねもす、のたりのたり

脈絡もなく、萌えの赴くままにつれづれに。

読み終わりました。
「PSYCHE」です。

PSYCHE

某瀬戸口氏ではないか? という噂がもとで手に取ったこの小説ですが、
そんなの関係なく自分の好みでした。
マジ、ストライク!
電波で鬱な小説です。
(そういうカテゴライズでくくるというのもどうかと思うけど)
(一応、電波鬱ゲ好きとしてそうラベリングしてみる)

死の隙間にみた夢を、胡蝶の夢と重ねつつ語るお話。
淡々とした筆致で、このローテンションがたまらん。
はじめは「検証してやるぜ」と意気込んでいたのが、最後はわりとどうでもよくなってました。
ラストは強引な気もするし、もっと「ため」というか余韻が欲しい読み心地なんですが、そこに至るまでの描写がなかなか良いのでプラマイゼロかな。
序盤から少しずつ毒をもっていくように、違和感をひっかけていくのが巧い。
いやあ、これがホントに新人さんだったらちょっと期待大ですよ。
こういう狭い世界の話は大好きなんです。
不条理な話はやっぱりいいなあ。

さて。
この小説を書いたのが瀬戸口氏なのか? についてちょっと考えてみます。
個人的な見解なので、ハズレてても見逃してください。

正直、自分はこれ、瀬戸口氏の小説だと思いました。
瀬戸口名義で出されても違和感ないレベル。
なんか言葉選びとか会話運びとか文章のテンポとかがやたら、瀬戸口。
舞台選びとか目の付け所とかもやたら瀬戸口…。

でも、まあ、そんなんどうでもいいですね。
読み終わって思ったのは、素直に好きなタイプの小説家が現れた!と小躍りしとこう、だったので。

これ以上の詮索は無粋かもしれません。
唐辺葉介の新作が出たら、純粋に読みたくて読むと思います。
(表紙が冬目景じゃなくても!)