先週、職場のスタッフから相談がありました。
今年の4月に育休が明けて復帰した後輩。
1歳のお子さんを保育園に預けながら、時短で土日も含めて勤務してくれていました。
「子供の体調不良などで急に出勤できなくなった時に
他店にヘルプを依頼して段取りしたりお客さまにご予約の変更をしてもらうのが心苦しい。
全店スタッフに余裕がない中で誰かにシワ寄せがいくのがつらい。
こんな状況が続くと心が疲れて、働かない方がいいのではと思ってしまう。
こんなとき、どうされていましたか?」
という内容でした。
話を聞いていて、
その心苦しさ、不甲斐なさ、
うしろめたさ、寂しさ、とってもわかるなぁ。
と思った。
9月前半のある土曜日、そのスタッフから
台風の影響で保育園がお休みになり出勤できなくなったと朝からサロンのグループLINEに連絡がありました。
その日のご予約は終日満枠状態。
すぐに他店の代表者たちとの会社LINEでヘルプが可能かどうかのやりとりが繰り広げられたものの
どの店舗もスタッフが動ける状況になく
結局、ひとりの休日予定だったスタッフが急遽出勤してくれることになりました。
全店舗が協力しあい、まとまっていく様子をわたしもまた、家で黙って眺めていました。
自分ごとのようで遠くの世界のようだと感じる自分を観察しつつ、
出勤できなくなったスタッフの心を想い、
出勤することになったスタッフの心を想っていた。
お客さまに事情を伝えてご予約を変更していただくことも視野にある中で
率先して出勤してくれたスタッフに感謝が湧いた。
そして、
1歳児を抱えながら、いつも満枠になるまでご予約を受けてくれるスタッフにも感謝が湧いた。
だから相談を受けた時にまず出た言葉は
心の底からの「いつもありがとう。」でした。
わたしも子供が生まれてから
自分のチカラではどうにもならないと感じることに直面して無力感に落胆することが本当によくあったし、
迷惑をかけているように感じて勝手に肩身を狭くしたり不自由を感じたり、
アテにしないで〜!と逃げたくなる八つ当たりのような気持ちが芽生えたこともある。
今も、力になりきれずにもどかしい気持ちを抱えることがあります。
でも、「こんなとき、どうされていましたか?」と聞かれて振り返ると
ただその気持ちを受け止めて、自分の本当の望みに目を向けてきただけだった。
「仕方ないんです!」「どうにもならないんです!」「わたしはこうなんです!」と開き直ることをしなかったのは
開き直ることは、向き合わずにそっぽ向くことだと知っていたからかもしれない。
開き直ると育めないと、心の奥でわかっていたからかもしれない。
むーん…とした気持ちをそのまま受け止め、「じゃあどうすればいい?」と折り合っていったのだ。
その都度、その時の最善を考えて注いだ。
会社や職場の仲間たちは、そんなわたしをそのまま受け止め、育んでくれました。
そして、今もずっとその最中です。
今の気持ちに正直に、
今の望みを見つめて、折り合いをつけていく。
それしかない。
ありがとうとごめんなさい。
許してください。愛しています。
本当に、人生はその繰り返しだ。
そうして、自分自身と自然に育まれていくのだと思う。
わたしは自分のいちばんの願いから
余白をたくさん作るようにしているのだけど、
その後輩スタッフは、
出勤時間はたくさんのお客さまと関わることに喜びを感じているのだそう
精いっぱいやりたいからこその葛藤だった。
それなら、
現状を受け入れた上でhappyに快適に、周りと調和して働ける工夫をすればいい。
心苦しさを完全になくそうとするのではなく、受け止めながら。
「思い通りにならないからやらない」と振り切るのは残念すぎる。
「どうしたら勤務中にゆとりを持てる?」
「どうだったら緊急事態があっても、より安心してお客さまを迎えられる?」
そう考えて、
それまで年末年始しかなかったサロン休を週に1回作ってもらうことになりました。
お店がお休みだとスタッフもみんな心からリラックスして休めるし、
営業日のシフトの出勤メンバーが増えてお互いのフォローもしやすくなるはず。
すぐに承認してくれた上司に感謝です。
「続ける」ということにこだわるつもりはないけれど、
やましさや後ろめたさを開き直ることでごまかさず
大好きな場所で、より「大好き」を育めたら最高に幸せだと思う♡
気持ちは移ろうもの。
状況も変わりゆくもの。
その移ろいをゆるしながら
自分にとって大切なことをいつも見失わずに在りたいな。
開き直らずごまかさず言い訳せず、
素直に淡々と受け止めていきたいな。
折り合って育みたいな。
そう改めて思わせてくれた大好きな後輩に、ありがとう♡