お友だちママからの「きょうだい児」についてのアンケートに関してエピソードをまとめていて、タイトルを【       】として区別しています💡✏️


また、“テーマ”から『お姉ちゃん』を選択していただくと、過去記事も出てきます🌻




前回の記事で


“障害児” と “健常児” という特別感はないと書きました✏️




ただ



医療的ケアに関しては、少し話が違います




すずちゃんが生きるために必要なケアの中には


吸引や経管栄養チューブの挿入など

大人から見ても、自分がそのケアを受けることを想像すると怖いと感じるものもあります



当然、お姉ちゃんの小さな心にも

負担は少なくありませんでした



初めのうちは「すずちゃんが泣くのが怖い」と カーテンに隠れたこともありました


すずちゃんが嫌なことをされて泣いている姿は

お姉ちゃんにとったら怖くて、かわいそうで仕方なかったのだと思います




繰り返し繰り返し


すずちゃんのために必要なケアであること


たくさん泣かなくていいように、手早くおこなっていること


そうすることですずちゃんが楽になること を


お姉ちゃんには伝えてきました




そして少しずつ


「よくがんばったね」や「すっきりしてよかったね」などと書いた折り紙や ごほうびシールをベッドに貼ってくれたり


吸引グッズが見えたら怖いだろうからと

すずちゃんに見えないように隠してくれたり と


お姉ちゃんは一番近くですずちゃんを支えてくれる存在になりました🍀




「おしゃべりしなくても、すずちゃんの気持ちが何でも分かるよ」


と言う姿は とても頼もしかったです😌



もしもし… お腹の音はどうかな?



一日のうち何度も細かいケアが必要で

ひとつひとつ時間もかかります



少しのミスも命の危険につながるので、ケアの最中はお姉ちゃんにかまったりはできません


だから必然的にお姉ちゃんが待つ時間が多くなってしまいます


すずちゃんの体調が悪い時はさらにケアが増えるし、すずちゃんも泣くので

お姉ちゃんの負担もますます大きくなります




だから、すずちゃんのケアをするときは できる限り


私と主人がどちらもすずちゃんに付きっきりになってしまわないように


一人はお姉ちゃんのフォローをするように心がけていました

(うちはおじいちゃんおばあちゃんもいるので、だいぶ助かりました)




とりあえず注射しときましょ💉



すずちゃんと共に生きた2年7ヶ月の中で


お姉ちゃんにとって医療的ケアは生活の中の当たり前の光景になり、抵抗も薄れたように思えました





しかし


すずちゃんが息を引き取る前日

病室でのこと・・・




とめどなく溢れる痰や唾液を吸引しなければならず
(すずちゃんの負担を最小限にするため、手動吸引器で口腔内のごく手前の吸引です)
私と主人、2人がかりで繰り返し対応していました


すると、病室の離れたところで見ていたお姉ちゃんが突然


「やめてあげて!!!!

すずちゃん泣いてるのに、なんで何回もするんよ!?!? 

待ってあげてよ!!!!」


と、叫ぶように 泣いて 怒って 訴えたのです




あんな姿は初めてでした

自分ではない誰かのために 怒って泣くということは

それまでもそれ以降も ありません






極限の不安と恐れ…

そんな状況の中で
お姉ちゃんがすずちゃんのために流した涙の意味を


私たちはもっともっと

深く受け止めなければならなかったと思います





すずちゃんが生まれてから

すずちゃんが生きていくために

少しでも早く苦痛を和らげるために

私たちだって恐怖心を捨てて 必死で医療ケアをしてきて    

お姉ちゃんにもその必要性を幾度となく説明してきたのです



それでもやっぱり

小さな心に 大人と同じ理解を求めるのは
酷だったのかもしれません


もっともっと
丁寧に心を配り、お姉ちゃんを守ってあげなければならなかった…




今までお姉ちゃんがどれだけ心を傷めてきたのか


あの涙が全てを教えてくれたのに




すずちゃんのギリギリの命を守らないといけない状況で


私は


「そんなこと言ってくれるのはお姉ちゃんだけだね。ありがとうね。」


と抱きしめるのが精一杯で


結局


「すずちゃんが苦しくないようにしてるからね。」


と言うことしかできませんでした・・・




「にこっ」としてるすずちゃんが大好きだからね

お姉ちゃんも一緒に「がんばるぞ!」だったんだよね




医療的ケア児ときょうだいを育てる家庭それぞれに

少なからず 複雑な思いがあるのではと思います


大人には分からない
きょうだいだからこその思いもあるはずです



医療的ケアが必要な子どもが頑張っているのと同じだけ

きょうだいも頑張っています



ほんの少しでも

そんな気持ちに寄り添ってあげられますように…🍀