あなたは

私の笑顔が好きだと言いました。

 

あなたは

私の笑い声が好きだと言いました。

 

あなたは

あなたが好きな

私の笑顔と笑い声をまもるといいました。

 

少し前まで

わたしは心のなかで呟いていた。

 

まもるといったけど、

違っていたね。

 

それから

時が

砂時計の

ひとつぶ、ひとつぶのように

落ちてゆき、
 

それから

時が

季節と共に過ぎてゆき

 

誰にという訳でもなく、

わたしが

わたしにつぶやいた。

 

あなたは

私の笑顔が好きだと言いました。

 

あなたは

私の笑い声が好きだと言いました。

 

あなたは

あなたが好きな

私の笑顔と笑い声をまもるといいました。

 

 

わたしは

あなたがわたしをまもるといった、

そのわたしは

あなた

守れたか。