つい数日前、

何とか重ね着でごまかしていていたら、

「まだ、衣替えしていないの?

もうすぐ、冬将軍到来って言ってたよ」

そういって

声を掛けられたことがありました。

 

今日は朝から雨が降り、

本当に肌寒いです。

 

何気ない季節の会話をした後の

その話が頭から離れません。

 

雨が激しく降る度に、

その話が気になります。

 

いくつもの会社を経営し

正直、

お金に困ったことがないと

言っていました。

 

ありとあらゆる趣味を経験し、

車も人が羨む車を保有し。

 

食べたいご馳走を食べ、

社会からも認められた立場に

いる方です。

 

「お金で叶わないことはなかったよ。

なんでも挑戦してきたし

欲しいものは何でも手に入れてきた。

でも、自分の人生を今、振り返り、

何か幸せなことがあったかと問われれば

自分は幸せを感じたことはなかったし、

これからもないと思う。」

 

お金があれば

あらゆることにチャレンジできますね。

食べるもの、着るもの、住む場所、

あらゆることに制限なくトライできる中で

その方が見つけようとしている、

感じようとしている

幸せって何なんでしょう?

 

「しあわせ」を感じるって

どういう時なんでしょうね。

 

人に言われて私も改めて考えてみたけれど

私も「しあわせ」を表現してと

画用紙と水彩絵の具の差し出されたなら

私はそのままの白い画用紙をおいて

その場を去るような気がします。

 

私にも何が「しあわせ」かわかりません。

 

というより、わかっていても

それが

そう容易く実現できないことが

わかっているから

敢えて表現しないのかもしれません。

 

平凡な「しあわせ」を

望めば望むほど、

それは

叶わないのかもしれません。