新たに法則をこしらえる必要が生じることは決してありません。
全法則が用意されているからです。
宇宙の経綸にとって必要なものは今も全て存在しますし、これまでも存在しましたし、これから先も間違いなく存続し続けます。
大霊は全知全能ですから、あらゆる存在の相に必要なものはすべて予期しておられます。
霊的な目が開かれ、霊力によってもたらされる愛を受け、霊的真理の啓示を手にした者がそのあとで人のために役立つ事を何一つしないようでは、神から大きなお咎めを受けます。
なぜなら、知らずに怠けたのではなく、知っていながら怠けたからです。
地上の人間は、現実界と霊界とのつながりについての理解ができておりません。
光輝く高級霊からのインスピレーションに触れることができると同時に、ふとしたことから、無知な低級霊のなすがままになっていることもあります。
いずれの場合も同じ摂理の働きなのです。
邪霊に憑依される人は、自らそういう条件を内部でこしらえています。
あくまでもその人個人の問題です。
愛と奉仕の精神に燃えた人に高級霊が引き寄せられるのと原理は同じです。
法則は良いことばかりに働くのではありません。
いかなる極悪人と言えども存在そのものを失ってしまう事はありません。
神性の火花が届いて、かすかに明滅する程度になることあっても、完全に消滅してしまう事はありません。
なぜなら、大霊ですと結びつけている神性の絆は永遠不滅のものだからです。