彼はどこにでもいる普通のサラリーマン。
仕事はそこそこで性格は普通。
上に上がることは考えず普通に仕事をする。

一つの事を覗けば

今日も彼は仕事あがりに会社の隣の公園でタバコを吸って帰る。
日課では無いが疲れた時に吸って帰る。
「ふぅー。
うまかねぇけど吸わないとやってらんない気分になるなぁー。」
公園のベンチで黒カバンを放り投げて、足を広げて黒色の空をボーッと見ながら吸っていた。

急に彼は「ブツブツブツブツ」

彼の顔色が変わった。
黒色空の目線を少し上にすると白色に光る会社が見えた。

「ブツブツブツブツ」

会社にはまだ独身上司が数名ベラベラと人の悪口を言いながら残業代を稼ごうと必死に話をしている。

彼はそんな光景がいつも嫌いだった。

「ブツブツ…」

彼は立ち上がり、真っ赤になったタバコの灰をポロリと口から捨てた。

「ブツブツブツブツ」

気がついた時にはオフィスに戻っていた。

「あらっ戻ったの?忘れ物?」

オフィスには男上司1人と2人の女性上司がいた。1人の年配女性上司が今まで何か言っていたような笑いの混ざった言い方をした。

彼は…ペンとノートを
持ち、その女性上司の横に立ち一言。

「バブルは良いものですか?気持ちのいいことはなんですか?楽しいですか?」
と彼は満面の笑みで問いただした。

女性上司は
「はっ?仕事無いなら帰りな。」
とため息混じりに言う。
彼は手を染めた。
赤色に染めた。女性上司の首に一本のペンを…
ノートでその上司の頭を何度も叩きながら。
彼は一言。
「バブル経験したからもう良いんじゃないですか?あははは。」

もう1人の男性上司が慌てて飛びかかってきた「なにしてんだぁ!」

彼は赤く染めた手を
もっと濃くし。一言。

「嫌いじゃないけど…好きにはなれないよ。あんたは」

男性上司の頭はキラキラ光っていた。女性上司も叫びながらも男性の頭を確認した。
ホッチキスの芯が無数にとめられていた。