第3話 完結編 「うさぎのお迎え」
彼は上を向き赤と白を見て思い出していた。
高校生の時を…
後楽園駅で食べ物を買い、東京ドームの近くで友人と朝まで馬鹿話や悪さをしたことを思い出していた。
そんな彼らも高校を卒業して2・3ヶ月たったある日のこと…。
彼の携帯に1通のメールが…。
高校の友人が亡くなったと…しかも自殺だった。
数日が経ち、亡くなった友人の家に緑色に火つけた。白くなった部屋はきれいに片付いていた。
その友人は昔から少し女性っぽいところがあったせいか、友人は「うさぎ」を飼っていた。
彼が線香をあげ、友人の親から話しを聞き…少し一人で友人の部屋で写真などを眺めていた。
そのときだった…あの東京ドーム近くで馬鹿話をしていたころの写真を見ていると友人の「うさぎ」
彼の隣でずっと静かに座って何かを待っていた。
彼は「何?」と話かけると「うさぎ」は彼の膝の上にのり…
あの時の写真を一緒に見ていた。
彼は涙をこらえた…きっとあの時の話を同じように・・・同じかっこで・・・「うさぎ」にしていたのだろうと・・・
友人の家を出て彼はまた上を見上げてしまった。
赤と白がぼやけ・・・下をむけなかった。