今年はどえらく早く始まってしまった梅雨の季節。
みなさん無事にお過ごしでしょうか。


私は相変わらずのタコツボ生活。
ろくろく映画もまともに観ちゃいないのですが、こないだの連休中、たまたま『ロッキー』を観てあまりに感動したためシリーズを立て続けに鑑賞したところ、おススメに半裸の男しか挙がってこなくなりました…
暑苦しいです…(知らんがな)


あとYoutube、調子に乗ってマンダム~男の世界とかレコメンしてこないように

(´Д`)

ひさびさに聞いたわ…




さて、今回ご紹介するのは半裸の男たちの映画でもヒケ男の西部劇でもなく!
夫婦の愛の物語です。



ラビング 愛という名前のふたり(2016 英・米)

 


 

リチャードとミルドレッドは幼馴染。
いつしか愛し合うようになり、恋人同士に。
やがてミルドレッドの妊娠が明らかになり、

リチャードは大喜びで結婚を申し込む。
しかしリチャードは白人、ミルドレッドは黒人。
1950年代、彼らの住むアメリカ南部バージニア州では、

異人種間の結婚は禁止されていた。
それでも別れることなど考えられない2人は、

結婚が許されているワシントンDCで結婚、

地元に戻って生活を始めるが、ある夜突然逮捕されてしまう。…




ごくごく自然に愛し合う2人が、理不尽な"決まり"のために共にいることを許されず、罰せられてしまう。
理屈に合わない、その"決まり"に夫婦は立ち向かうことを決心し、その闘いはやがて社会を変えていくことになります。



この映画、実話を映画化したものなのですが、実在したこのご夫婦のお名前がなんとリチャード・ラビングとミルドレッド・ラビング。
つまり、愛を貫くために立ち上がったこのご夫婦は、
Loving=愛する
という名前を持つ2人だったのです。
 

 

 

「愛」という名を持ったご夫婦が、その名の通り「愛」によって世界を変えていく…
なんとも不思議で感動的なお話ですが、当の2人は何か特別なことをしている意識はなく、何か気負った使命感を抱いているわけでもない。
ただ2人にとって当たり前のこと    "愛し合う"という、ごく自然なことをしているだけなのです。

2人にとっては当然なことだけに劇的なものはありませんが、派手な愛情表現や言葉がないぶん、却ってお互いへの強い愛が感じられ、その想いあう姿には心打たれます。
真実の愛は、やはり世界を動かす、なによりも強い力なのかもしれません。
 

 

 

物語はラブストーリーではあるのですが、このようにご夫婦の愛そのものは揺るがないので、ドラマチックな恋愛ものではなく、ただただ普通の家族でありたい、と願う夫婦の愛を通じて、当時の社会的な問題を考える作品となっています。
『ヘルプ~心をつなくストーリー』と同じように、やさしい目線で(「マルコムX」みたいな感じではなく)公民権運動について知ることのできる映画ですね。
この話にいたく感動したコリン・ファースが自らプロデュースを買って出、映画化が実現したというのも話題になりました。

 

  参考までに⇒ラヴィング対ヴァージニア州裁判(Wikipedia)

 

 

 

この"Loving"、どういうお名前かちょっと調べてみると…

起源は7世紀以前、「親愛なる」あるいは「愛されている」という意味の名「Leofa(男性)」と「Leofe(女性)」に由来するそうです。
そこから「ing」が付いて「Leofa→Leofing」と「Leofe→Lyfing」に変化。
この~ingは、「~の息子」という意味になるようで(つまり「最愛の(親愛なる)人の息子」)、ここから「Leuing」「Louincus」「Liuing」などと変化し、現在の「Loving」になったようです。
語源もやっぱり「愛」なんですねぇ(*^_^*)




2人の"ラビング"を演じたのはジョエル・エドガートンとルース・ネッガ。
妻のミルドレッドを演じたルース・ネッガは他の作品は『アド・アストラ』ぐらいしか知らないんですが、ロートレックのポスター絵に出てきそうな、絵画的な美しさのある女優さんですね。
夫のリチャードを演じたジョエル・エドガートンはさまざまな映画で見かける俳優さんですが、この『ラビング』や『ウォリアー』などの実直な役の印象が強かったので、『レッド・スパロー』でちょっといなせなCIAを演じていたのにはびっくりしました。

また『ある少年の告白』と『ザ・ギフト』というまったく毛色の違う2つの作品で出演のみならず監督・脚本・製作まで務めているのですが、この2本、どちらもいじめや虐待を被害者側の視点から描いた作品。
多才に加えて、この人とても優しい人なんでは…と、勝手に思っております。

 

ジェニファー・ローレンスが女スパイ…グヘヘ…

という下心だけで観に行った『レッド・スパロー』。

ジョエルにーさんはノーマークだったけど

カッコよかったです(^^)/

 




この映画、なぜ今ご紹介するのかというと、

実はAmazonプライムで配信終了間近…(こらーー!!!)
(6月9日までだそうです)(すみませんすみませんm(_ _)m)

すみませんいっつもこんなんばっかりで…m(_ _)mm(_ _)m
U-NEXTやNetflixでも配信中のようなので、そちらにも加入されていればまだまだゆっくりご覧いただけるみたいです。
ていうか、何が何でも観なきゃいけない映画なんてのはないわけで、これも「そんな映画があるのね」ぐらいに思っておいていただければ。
そしてこういうご夫婦がいらっしゃった、という事実を知っていただくだけで、きっとコリン・ファースが(私も)喜びます(*^_^*)



"Loving"という2人が"愛"のために闘えば、それは注目もされただろう、話題にもされやすかっただろう。
この夫婦が歴史を変え得たのは決して偶然ではなく、この名前ゆえの必然だったのかもしれません。
それでもこの2人がこの名前でともに生きたことを考えると、人権運動に大きく揺れ動いたこの時代にこの2人が生まれ、愛し合った、そのこと自体がやはり運命であり、使命だったのでは…そんな風にも思える、愛の物語です。

 

 

 

 

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この映画とよく比較される映画に『招かれざる客』(1967年 アメリカ)があります。

反人種差別を謳うリベラルな両親の元に一人娘が婚約者を連れ帰るところから話が始まりますが、その相手というのが黒人の青年医師。

医師が誠実で立派な人柄であることはすぐに知れるのですが、それでも普段のリベラルな主張はどこへやら、両親は「慎重になれ」と娘を説得し始め…という、家庭内争議の顛末が描かれます。

登場人物がそれぞれ、「リベラルの本音と建て前」「世間の声」「差別される側」「差別に立ち向かう理想家」といった立場の主張をうまく端的に表していてわかりやすい。

今から50年以上も前の作品ですが、ある意味、昨今の人権意識の高い映画などよりもずっと明快で気持ちのいい良作です。

 

青年医師を演じるシドニー・ポワチエがとにかく精悍で格好良く、惚れます(^^;

彼はその後、実生活でもこの映画そのままに白人の美女と結婚しました。
両親を演じたスペンサー・トレイシーとキャサリン・ヘップバーンは、彼ら自身が結婚を許されない関係ながら終生その愛を貫き通したカップル。
それだけに、映画のラストで語られるトレイシーの言葉には映画のセリフにとどまらない重みがあり、"障壁と闘うすべての人"に向けたエールのようで勇気づけられます。

 

『招かれざる客』のオマージュ作品?である『ゲット・アウト』の解説とともに↓

 

 

なんか長くなった…

読んでいただいてありがとうございますm(_ _)m

軽くサクッと書くつもりだったのにな…

つい長くなるな…

短く書くように心がけよう(´-`)

 

 

 

あ、『ロッキー』もぜひ!!

全人類が男泣きに泣ける映画です!!!

(こんなんばっかり言ってる)(ていうかみなさんとっくにご覧になってるのでは)

半裸万歳\(^o^)/