西島秀俊という俳優さんがいらっしゃいます。
知的で端正な顔立ちに引き締まった身体、切れのよい動き。
演技はやや一本調子の気味はあるけれど、それがまたいい持ち味となって一徹な刑事役などがよく似合う。
最近はシチューや洗剤のCMにも進出、今までの堅いイメージを逆手に、ニッコリ笑顔のギャップ萌えで茶の間の主婦を抹殺しておられる、人気俳優さんです。
(やたら思い入れのある紹介文(^^;)

 

 

この笑顔がね…

殺しにかかってくるンすよ…

 


この西島さん、人気なだけあってドラマに映画にと引っ張りだこ(*^@^*)
当然数多くの方と共演していらっしゃるのですが、その際に同じ俳優さんとご一緒されることが実に多い。
伊藤淳史さん、石田ゆり子さん、小日向文世さん、篠原涼子さん、竹内結子さん…ちょっと考えただけでもこれだけの方が思い浮かびます。
なんだろう、西島さんを中心とした一種のスターシステムなのでしょうか。
中でも香川照之さんとはこれでもかというぐらい何度も、それも敵対する間柄や共闘する仲間、確執のある親子など、特に因縁の深い役で共演されていて、よっぽど相性がいいのだろうな、と思います。
(伊藤淳史さんもほんとに多いんだけど、こちらは同じ事務所というのもあるのかな)


西島さんとこれらの俳優さんたちとの度重なる共演。
見ているとなんだか、"西島さんという魂"がソウルメイトたちと生まれ変わって何度も様々な人生を共に過ごしているように思えてくるのです。



たとえば『メゾン・ド・ポリス』(2019)。
高畑充希さん演じる新米刑事が、退職した元刑事たちの暮らすシェアハウスを訪れ、ともにさまざまな事件を解決するコメディタッチのミステリードラマです。

 


この『メゾン・ド・ポリス』の"人生"での西島さんは、「ある事情により退職した元刑事で、シェアハウスの雑用係」。
高畑さんとは『とと姉ちゃん』で父娘として、老刑事たちのうち角野卓造さん・小日向文世さんとは『ダブルフェイス』で上司と部下として共演済みです。

これら以前のドラマを"前世"、今回のドラマを"今世"とすると、

『とと姉ちゃん』の人生では父親としてその成長を見届けることのできなかった娘(高畑充希)を、今度は先輩刑事として見守り指導し育て、
『ダブルフェイス』では愛憎相半ばする関係のまま死に別れていった2人のボス(角野卓造、小日向文世)と、今度はその面倒を見ながら和気あいあいと仲良く共に暮らします。

あれ、なんか前の"人生"より幸せになってる…
同じように『名探偵 明智小五郎』(2019)をみると、

『CRISIS』『MOZU』でうまくいかなかった恋人/妻(石田ゆり子)と、今度は軽口をたたき合いながら愛し合う夫婦として仲良く過ごし、
『ダブルフェイス』では痛恨の思いで死なせてしまった弟分(伊藤淳史)と、今度は相棒としてともに捜査に当たります。

おお、やっぱり関係が良くなってる…
まるで前の人生で悔いの残る関係だったソウルメイトたちともう一度やり直すために、また新たな人生(=ドラマ)を一緒に生きているみたい。
実際の"生まれ変わり"でもこんな風に生まれ合わせてくることがあるんじゃないでしょうか。

 

 

(なんかなかなか適当な動画がなくて…DVD宣伝予告ばっかりでごめんなさいm(_ _)m)

 


いやいや、ソウルメイトとの関係は"やり直し"だけじゃない。
同様に西島さんを中心として見ると、

『八重の桜』では兄として見守り導いた妹(綾瀬はるか)と、
『奥様は、取扱注意』の人生では夫婦となり、妻となった彼女を、今度は夫として守る。

また『おかえりモネ』では
"前世"である『きのう何食べた?』で同性のパートナーだった内野聖陽の娘、モネの人生に大きな影響を与える人物として登場し、いわば間接的に「2人で子育てする」ような関係となる。


これらの"人生"では、前の人生でのソウルメイトと、かつてあった関係をさらに深めたり、あるいは別の視点から関係を見直したりしているように思えます。
実際の"生まれ変わり"でも、ソウルメイトたちはこんな風に身近に、あるいは間接的に、なにかしら重要な繋がりを持つ間柄として生まれ合わせ、前とは違う形で愛を確かめ、体験しようとしているのかもしれませんね。

 

 

『きのう何食べた?』で

同棲するカップルを演じた

西島さんと内野さん。

 

↓

 

『おかえりモネ』では

内野さん演じる「永浦さん」の娘・百音ちゃんの

進路に影響を与える

「朝岡さん」として西島さんは登場。

西島さんと内野さんの2人で

百音ちゃんの「父親」("父親的存在")

を演じることに。

前のドラマとは形を変えても

やはり夫婦のような関係。

 

 


そして西島さんとあれだけ共演を重ねていた香川さん。
最近はとんと共演の話を聞かない。
さんざん濃い関係、因縁のある間柄を演りつくして、もう演じ合うものがなくなったのかな(^^;
実際のソウルメイト同士でも、いろんな関係を味わいつくしたら、そのソウルメイトとの生まれ変わりは"卒業"したりするのかもしれませんね(*^_^*)



ちょっと話は逸れますが…
香川さんは堺雅人さんとも何度か重要な役回りで共演をされていますが、とりわけ強烈な印象を残したのは、堺さんが主演を務めた『半沢直樹』の大和田常務役。
絵に描いたような小悪党・大和田は、半沢の「生涯の宿敵」として登場します。
しかし、


→半沢に100倍返しされる
→恨み骨髄
→のはずが不本意ながら共闘
→協力して汚職政治家へ1000倍返し
→半沢に檄を飛ばし辞職
 

と、最後なぞはもしかして半沢の身代わりに自ら犠牲となった…?とも思える身の処し方で、もともと半沢とは仇敵の間柄だった彼が、まさかの華麗な変貌ぶり。

なんだか、半沢というものずごく縁の深いソウルメイトとの因縁を、全部棚卸しして清算したような感じです。

 

人によってはもちろん大変な人生を送る場合もあるわけですが、そういう人生って試練も多いぶん、それだけ魂も成長するわけで…
大和田も半沢との関わりの過程では、きっと自分の中の思い込みや執着などをたくさん手放さなければならなかったはずで、実際の人生であってもこういう人生って、一気に魂のレベルをジャンプアップできるボーナスステージみたいなものなんじゃなかろうか…と思ったりもします。

(でも大変(;´∀`) 普通クリアでけへんやろ(^^;)

そして大和田にとって半沢はその成長を手助けするための最大のソウルメイトなわけで…因縁はただの因縁じゃなくやはり"縁が深い"ということであり、仇敵はすなわち最高のソウルメイトでもあったんですよね。


そしてこういう「お腹いっぱい」の人生があると、そのソウルメイトとの関係はもう十分!となって、もう共演=一緒に生まれ変わる必要はなくなり、これまた"卒業"となるのかもしれませんね。

実際あれ以降、堺さん×香川さんの組み合わせだともう「半沢×大和田」以外に見えなくて、実質共演NGみたいなもんだろうな(^^;

 

 

 

さて話は戻って。
西島さんは今期、『シェフは名探偵』 という新たなドラマに挑戦されています。
おや、今度の共演者はこれまであんまり見たことのない顔ぶれ   
俳優としてのキャリアはそろそろベテランの域に入ろうかという西島さん。
若い俳優たちに、もうその背中で何かを教える頃なのでしょうね。
また彼らからも新たな刺激を受け、ここからさらに新たな共演の輪が拡がっていくのでしょう。

魂もそうなのかもしれません。
生まれ変わりを繰り返し、老熟した魂。
ともに生まれ変わりながら経験を重ねてきた馴染みの"魂"たちとの人生は「卒業」し、若い"魂"たちに老成した魂ならではの智恵を伝え、彼らとの関係からまた新たな学びを経験したりするのかもしれませんね。



縁の深いソウルメイトたちとともに繰り返す生まれ変わり。
"人生"というドラマの中で、互いにさまざまな役割を演じながら学び合い、切磋琢磨しあう。

なぜか仲のいいあの人、出会った瞬間から懐かしく思ったこの人は、かつての人生の"共演者"だったのかも。
そして「ドラマ=人生」の中で、どれだけ憎みあい、確執のある関係であろうと、それもまた形を変えて体験する「愛」。(…たぶん(^_^;))
「あちらの世界」に戻ればきっと、ドラマの打ち上げのように仲良く和気あいあいと笑いあってるのじゃないかな。
…なんてことを、西島さんを見ながら思った次第です(*^_^*)



以上、『おかえりモネ』も『シェフは名探偵』も観ていない、不肖ワタクシがお届けしましたm(_ _)m(こらー!!!)
(『空母いぶき』もまだ…(こらー!!!!))
(観てないけどだいたい合ってると思う…(こらー!!!!))


あ、そうだ、西島さん主演作カンヌで快挙!!
おめでとー\(^o^)/\(^o^)/ヽ(^o^)丿



あと、今回は私が勝手に「西島秀俊」という俳優さんで生まれ変わりを妄想して書いただけですが、なんとほんとに俳優さんで魂の生まれ変わりを映像化しちゃった映画があります。
それが『クラウド アトラス』(2012)。
彗星のアザを持つ主人公とそのソウルメイトたちの、6つの時代にわたる6つの人生を描いた作品で、トム・ハンクスやハル・ベリーといった俳優たちが、さまざまに役割を入れ替わりながら生まれ変わっていくソウルメイトたちを演じます。

 

 

 

 

この映画、なんせ人生6回分、約500年にわたる生まれ変わりの物語なので、時間も180分近くと長尺、さらに各時代を行ったりきたりと構成もフクザツでかなり見るのが大変ではあるのですが、それでもこれだけストレートに生まれ変わりやソウルメイトについて扱った作品(それも結構な大作)はなかなかないのじゃないかと思います。
監督は『マトリックス』のウォシャウスキー姉妹と『ヘヴン』のトム・ティクヴァ。
先日からAmazonのプライム特典入りしているので、またよければ。(長いので、無理はなさらないでくださいね💦)


ほとんど役に立ちゃしませんが、一応私の『クラウド アトラス』記事はこちら。↓

 

 

 

うーん長い…

最後まで読んでいただいた方、本当にありがとうございますm(_ _)mm(_ _)m