※ネタバレが含まれます。

 観劇後の考察としてご覧になることを推奨します。

 

 

私の大好きなLILIUMのお話をしましょう

 

演劇女子部 ミュージカル「LILIUM-リリウム 少女純潔歌劇-」 [DVD]

 

 

 

 

マリーゴールドの内容も含まれます。

 

ミュージカル『マリーゴールド』 [DVD]

 

 

LILIUMとマリーゴールドは時系列が重複しているので、

 

まず、簡単に整理しましょう。

 

 

最新作COCOONのパンフを参考にしました。

 

 

 

 

 

 

 

      LILIUMのサナトリウム創設

 

800年後  マリーゴールド

 

950年後  二輪咲き(感謝祭限定のLILIUM短編)

 

990年後  シルベチカの事件

 

1000年後  LILIUM

 

 

 

 

 

という流れですね。

 

 

 

LILIUMはソフィ・アンダーソンが創設した擬似クラン。

 

繭期の少年少女たちを連れ去ってきている。

 

ソフィはクラウスのお気に入りでありファルスなため

 

ヴラド機関に擬似クランの存在は知られているが黙認されている。

 

繭期の少年少女がクランから失踪することは珍しくない。ですからね。

 

 

 

ファルスは自身は不老不死でありながら、

 

クラウスのように他者に不老不死を与えることはできない。

 

そのため、自身の血液を精製した”ウル”という秘薬を開発し

 

繭期の少年少女たちに投与している。

 

よって、LILIUM・マリーゴールドのソフィは常に貧血である。

 

 

 

 

 

ソフィがサナトリウム(擬似クラン)で

 

永遠の繭期(枯れない花)を作ることになった

 

きっかけとなる過去とは。

 

 

1)父クラナッハの願い

 

 

SPECTERにおいて、

Patch stage vol.6 「SPECTER」

Patch×TRUMP series 10th ANNIVERSARY『SPECTER』

 

クラナッハは植物学者

 

永遠に枯れない花を研究していた。

 

クラウスの血液を花の養分にすることで

 

枯れることはなくなった。

 

クラナッハの死際で、ソフィに対し

 

永遠に枯れない花の研究を継いでほしいと願った。

 

 

不老不死の血を与える手法が同じですよね。

 

LILIUMに登場する子たちは

 

花の名前がついている。

 

永遠の繭期…永遠に枯れない花ですよね。

 

 

 

 

 

 

2)ウルの願い

 

 

COCOON星ひとつで明かされた、ウルの願い。

『COCOON』星ひとつ(特典なし) [DVD]

 

ソフィとの雑談でこぼした些細な言葉でした。

 

「可愛い女の子たちに囲まれて暮らしたい。」

 

そんなセリフだったはず。

 

これを聞いた時に、サナトリウムに通ずるなと思いました。

 

 

 

 

 

3)不老不死故の思い

 

 

クラウスも言っていましたが、

 

長い年月を生きていると

 

共に同じ時を過ごす仲間が欲しくなるんですね。

 

 

クラウスはファルスをたくさん生み出し、血の戦争がおきる。

 

 

ソフィは共同幻想のユートピアを作ろうとし、LILIUMの事件がおきる。

 

 

 

2人とも望まず不老不死となっているので、

 

なんともやるせないですよね。

 

 

 

そして、短命なダンピール

 

死を恐れる者

 

死を恐れない者

 

それぞれの思惑が交差し

 

絶望の結末を迎える。

 

 

 

お手持ちの円盤を見返して、

 

気になる作品の円盤を買って、

 

 

繭期を拗らせてみませんか?