※ネタバレが含まれます。
観劇後の考察としてご覧になることを推奨します。
人間種の世界でも
吸血種の世界でも
相容れない存在
ダンピール
吸血種における嫌悪はクランの場面で、
人間種における嫌悪はマリーゴールドで
ありありと見せられますよね。
彼らは、短命故に生きながらえようとします。
よって、
SPECTERのローザやローザの父のような
カルト教団によるスティグマ事件
心臓を捧げるといった思想
マリーゴールドのアナベルのように
ウルのように
原初信仰を深めて
TRUMPに不老不死を求めるんですね。
しかし、
血の戦争以来、ファルスを生み出さない決意をしたクラウス
心臓を捧げようとも響かないですよね。
彼らの人生を捧げる覚悟の信仰は
クラウスにとって
むしろ嫌悪したくなるような思いですよね。
不老不死を「永遠に命を与えられる」と捉えるか、
「死を奪われる」と捉えるかの違いが
彼らの間にある。
その中でも、ファルスになった2人
ソフィ・アンダーソンとリリーは
死を受け入れ、恐れていない。
アレンも然り。
(マリーゴールドのヘンルーダによると)
心臓や内臓に基礎疾患を抱えて生まれてくる。
そのため、短命である。
登場人物が原初信仰者なのか
死生観は?
そんな観点で観劇し直してみると
より、繭期が拗らせられますよ。
みんなの思いや願いが絡み合い
何一つ叶わない
むしろ、最悪な結末へと進んでいく。
それが、TRUMP