今回問いを立てた杉山さんは双極性障害のため気分の波が激しく、転職も経験し、現在は大分県湯布院で完全予約制のレストランを営んでいます。「うつの時には休む」と決めて始めたのですが、実際にはしんどくてもなかなか休めないそうです。
「休みたいのに休めないのはどうして?」
お客さんと接するのは楽しく、期待に応えたい気持ちもある。でもしんどいときはしんどい。
そんな矛盾した思いを抱えて、杉山さんは色々な人の話を聞きに行きました。
たとえば畜産や農業の仕事にはいわゆる「休み」はなく、自然のリズムに合わせて休む、あるいは本当に疲れているときは寝る、という形になるそうです。また果樹園の木にとって冬は休みの時期でこの間にエネルギーを蓄えます。そんな話を聞いているうちに杉山さんの疑問は
「休むって何だろう?」
に変わっていきました。
「休み」についてのスタジオトークで面白かったのは「休むときには何かをしている」という指摘でした。旅行に行ったりカラオケをしたり、「休む」といっても仕事以外の何かをしていることが多いのです。
私自身はもし本当に休めるなら、何もせずゴロゴロ、ボーッとしていたいです。そう思っていたら、杉山さんと同じく双極性障害で、休養後に活動再開したアーティストSERINAさんが、「休みの時あえて”うつ”と同じように過ごしてみている。お風呂も入らず何もしないで」と言ったのが興味深かったです。
ギリギリまで頑張るのは美徳ではないし、むしろギリギリになる前にあらかじめ休んで体調管理をする方が責任感があると思うし、細く長く生きるのも良いと思うし。
スタジオトークからこんな休み方、生き方の形が見えてきました。
肩肘張らずに休む、そういう風に出来れば良いですよね。
◤休みたくても休めないのは どうして?◢
— toi-toi 木曜20:00 Eテレ (@nhk_toitoi) December 18, 2025
ご視聴ありがとうございました
休みの捉え方や休みやすさの条件について
さまざまな考えを共有しました
みなさんはどう感じましたか?
見逃した方は・・・
📺21(日)0:00 = 土曜24:00 再放送
📱25(木)20:29まで配信中#toitoi https://t.co/HhcOISxIFO pic.twitter.com/h1Iv3lB6dN
