滋賀にお住いの原作者村井理子さんの作品は何作か読んでいて、
この原作「兄の終り」も以前読了。
主人公・理子を柴咲コウ。
家族を振り回す原因となるダメな兄をオダギリジョー、
兄の元妻・加奈子を満島ひかり。

2025年
ある日、理子のもとに警察から電話が入る。それは、何年も会っていない兄が死んだという知らせだった。発見したのは、兄と暮らしていた息子の良一だという。「早く、兄を持ち運べるサイズにしてしまおう」。そう考えた理子は東北へ向かい、警察署で7年ぶりに兄の元妻・加奈子と、その娘・満里奈と再会する。兄たちが住んでいたゴミ屋敷と化したアパートを片づけていた3人は、壁に貼られた家族写真を見つける。そこには、子ども時代の兄と理子が写ったものや、兄と加奈子、満里奈、良一という、兄が築いた家庭の写真などがあった。映画.comより
原作を読んだのは大分前なので、細かいところまでは憶えていませんでした。
ただただ、ゴミ部屋の片づけやら、
役所の手続きやら大変な数日間だったな。
私だったら最初から全部業者に頼んだのになと思いました。
死んだ兄は嘘つきで長い間理子とは疎遠でした。
しかも兄は離婚していて、一番血が繋がっている大人は理子。
兄の「嘘つき」は映画の方が強調して使われていたと思います。
血の繋がった理子と夫婦だった加奈子、
兄に対する思いがそれぞれ違うのがよく見えてきました。
原作では右往左往する理子のヘルプのような存在だった加奈子。
でも、映画では加奈子の方が主人公のようにも見えました。
満島嬢の演技も素晴らしかったです。
また、子役の2人も芸達者で、細かい表情が共感したり泣けてきたり。
オダジョーは最近コミカルな役が多いかな。
滋賀の家のワンコ
は出てこなかったよ~
後半、勢ぞろいで兄のアパートを訪れる場面はちょっと長かった
この辺りもう少し短くても良かったと思います。
兄の家族、理子の家族。
全く違う生活だけど、愛情は溢れていた。
そんなほんわかした作品でした。
原作を読んだときは、
大変な数日間、こんな事があるんだという驚きと労いの感想でしたが、
こちらの映画の方は感動しました。
原作の理子さんには申し訳ないけど映画の方がいい。
ただ、映画の内容自体は原作の「兄の終り」の通りで、
「持ち運べるサイズ」はどうでも良かったのでは
余談ですが、多賀城市の図書館が素敵でした。
うちの方にもこんな図書館があったらいいのにな。
(ただ登場するレストランは10月で閉店されたようです)