June Zero | 土曜の夜ならいいですよ∞本と映画と戯言と(終活日記)

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日々思うこと、昔話、いろいろ綴ります。


この日見た映画は、
かなりの衝撃作!
June Zero
1960年代イスラエルに囚われていたナチス残党の処刑がテーマ。
イスラエルでは火葬をしない。
処刑して土葬にするとそこが聖地化されることもある。国外においても同じである。
ドイツ人は異民族で異教徒なので火葬は法的に可能であるが設備がない。そこである工場の社長が秘密裏に火葬する機械の作成を政府から要請される。狭い空間の設備のため小柄な人材が必要とされ、アラブ人の子供が雇われる。熱心に仕事をこなす子供だが、工場に雇われたわけではなく、その火葬装置の為に利用されているだけだった。
その装置のモデルとなる図面は、かつてナチスドイツがユダヤ人を虐殺するために造られた装置という皮肉で複雑なもの。
また、工場で働く人達もホロコーストを経験している。
ナチス残党は形式上裁判にかけられるがほぼ処刑は決定されている。
ナチス残党の処刑は歴史上は闇に葬るため6月0日に実行されている。
そして、それに加担させられた子供はいなかったことにされている。
歴史の闇を描く映画。
どんな世界でも闇に葬られていることは多いだろう。
とても見ごたえのある映画だった。