犬鳴村 HOWLING VILLAGE | 土曜の夜ならいいですよ∞本と映画と戯言と(終活日記)

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日々思うこと、昔話、いろいろ綴ります。

 

この日見た映画は、ジャパニーズホラー。
この一年で300本以上映画を見ているが、日本映画はほとんど見てない。しかし、ジャパニーズホラーは見る価値ありかと選ぶ。
犬鳴村 HOWLING VILLAGE
ホラー映画といっても、これは社会派的に解釈してしまう。
犬鳴村出身の人間の血を継承している者への差別的な感情と恐怖。
地元の名士的な主人公一族は犬鳴村の人間の血を継承していることは暗黙の了解で隠されていたか、不可解な事件をきっかけに、まわりの住民たちも騒ぎ出す。
ダム建設のため、未開の地のような山村とそこで生活していた人々が元から無かったように歴史から抹殺された。その怨みも幾多の事件には関係してくる。
明治以降、四民平等とされながらも、その枠の外におかれたままの人々をイメージされる映画。
また、現実社会でも偉そうにふんぞり返えり、経済的教育的などなどで恵まれない人々を蔑視している名士の起源が隠し続けられているような事はあるだろう。
そしてもう1点、
ラストちかくであるが、先祖の供養はちゃんとしましょうという啓蒙も含まれている。
高島礼子さんの怪演。
そして、石橋蓮司さんの演技が映画を引き締めている。
村シリーズ?
他も見る予定。