こんばんは。
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少しづつ認知症状がではじめる。
ケース1
認知症状がではじめた頃、歯磨き粉をシャンプーと間違えてしまったり塗り薬を食べてしまったり、ハサミの使い方が危なかったりとちょっとした事が度重なりました。
施設としては、衛生面や安全面を重視してハサミや塗り薬、裁縫セットなどをお預かりしていたのです。
「ご本人は自分で出来るのにどうして部屋に物が無いのか?」と、行動が制限されている事に納得がいかずいつも怒っていたのです。
元々、自分で何でもこなす有能な方でした。
その上、 口も達者で次第に怒りがエスカレートし、ヒステリーのような状態になっていました。
いろいろとお話をお聴きすると、
スタッフが黙って物を持ち出す事や、訴えても相手にされない事。
自分の話をないがしろにされる事、有能な方ゆえに自分がバカにされていると思っていたのです。
そして、自分が間違うはずが無いと。
その方の話を受け止めながら、ケアステーションにお預かりしている事。
必要な時には必ず利用出来る事。を説明し部屋にも書いて貼り、会うと必ず聞いてくるのでその方が安心出来るまで説明を続けました。
安心し慣れたのか次第にヒステリーもおさまり、笑顔も増えたのでした。
話を聴く事はとても大切な事なんです。
どうせ分からないだろうから説明する必要は無いという方もいますが、決してそんな事はありません。
介護施設にも心のケアの理解と知識があったなら、もっと豊かなケアが出来ると思うのです。
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