呪いのビデオ | 怒りくまのブログ(仮)

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一部、ネタバレもあるのでご注意を

今回はシュールでおバカ(←褒めてます)ツッコミどころ満載でめちゃくちゃツボにハマった短編映画を紹介します。

 

『呪いのビデオ』

 

動画編集にいそしむ沖田さんの部屋、ソファでは九十九さんがお菓子つまみながら漫画を。。。読んでいると、ふとソファの下に落ちている古びたVHSのビデオテープを発見!なんでも沖田さんが酔った勢いで仲間たちと心スポ(心霊スポット)にゆき、いい感じの和室で拾ってきたとかなんとか。「もしかして。。。これって呪いのビデオなんじゃね?」と、見たら一週間後に死ぬ?みたいなアレかもしれないと話す九十九さん。

 

(元"かいばしら"こと俳優の九十九黄助さん)

 

(本作の脚本も担当された沖田遊戯さん)

 

見たら"一週間後に死ぬ"かもしれないと聞いて何故か観る気まんまん?乗り気の沖田さん「来週のテストめんどくさいしさ」って

、それテスト回避できるけど死んでるじゃんwなんて苦笑いする私をよそに、じゃあ観るか?どっちがビデオテープをデッキに入れるかで軽くもめた末に九十九さんがビデオテープをセット。。。したけどあれ?入らない?それもそのはず、入れたのはビデオデッキじゃなくてDVDレコーダー!

 

(いや、無理でしょw)

 

(思わず顔を見合わせる二人。。。)

 

そんな事ある?なんて声も聞こえてきそうなところですが、今やVHSのビデオテープを知らない世代も既にいる時代。。。どうやらこの二人も知らないようで、そもそもコレはなんだ?と頭を抱える。と、"もはや箱"なんて沖田さんの一言にピンときた?「これ箱だ!」ケースを開けると中に記録媒体が?そう考えた二人はビデオテープを開けようとアチコチ触り、この穴はなんだ?と指を突っ込み押してみたりと四苦八苦。

 

(押すんじゃなくて回すんだけど。。。)

 

(でも、めっちゃ楽しそうw)

 

「もうサブスクで見ようぜ」とか無茶言ってる沖田さん、九十九さんがスマホでVHSを検索。。。1976年に誕生したと教えられると、徳川家康の時代だとか、"VHS"の響きが体によさそうと軽く笑わせてくれたところで、脇のポッチを九十九さんが偶然押した?カバーがパカッと開く!開いた部分を確認するとセロハンテープのような物が見え「引っ張ってみる?」沖田さんの言葉に九十九さんは中身のテープを引っ張る!

 

(シュルシュルシュルシュル。。。)

 

(す、すげぇ。。。)

 

なにそれ。。。めっちゃ面白そう!テンション上がった沖田さん、自分もやりたい!九十九さんからビデオテープを受け取るとテープをシュルシュルと引っ張り出して二人揃って大はしゃぎ!そんな様子にビデオテープを知ってる世代の私としては「やめて!やめて!やめて!」なんて思わず叫びそうになっていると、引っ張り出されたテープからなにやら怪しげな邪気が漂い始め。。。ズルッ!と勢いよく出てきたのは"髪の毛"!

 

(なんだこれ。。。髪の毛?)

 

すると沖田さんはある疑問を口にする、この髪の毛は"呪い"なのか?それともビデオテープの"仕様"なのか?って、そんな仕様だったら誰も買わないでしょwとか笑いそうになっていると、「VHSに髪の毛出てくる機能とかあんの?」九十九さんも真剣に悩み。。。結論として"キモいから捨てる"事に決定!臓物みたいにテープがはみ出たビデオテープをレジ袋に入れゴミ捨て場に捨てる二人、呪いのビデオのうめき声が響き。。。THE END

 

心霊スポットで拾ったVHSのビデオテープを前にした若者たち、呪いのビデオかも?なんて興味津々。。。だけど?ビデオテープの実物なんて初めて見たしどう扱ってよいやら四苦八苦!終いにはテープを引きずり出して呪いを撃退?まさかの呪いを回避してしまうってホラーなコメディ!

監督は「リバー、流れないでよ」などの山口淳太監督、脚本は出演もされている芸人で映画系YouTuberとして活躍されている沖田遊戯さん、そして「ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ」の松浦役や、「近畿地方のある場所について」の凸劇ヒトバシラ役を演じられた、元"かいばしら"こと俳優の九十九黄助さん、まさかの顔ぶれが揃っている作品なんですよ(*^^)v

そんな皆さんが"本気"でふざけた?面白おかしく制作しただけあってクオリティは高く、呪いのビデオというテーマをどこまでもシュールに良い意味でバカバカしく、ツッコミどころ満載に描きつつも、一方で髪の毛が出てきた瞬間には思わずドキッ!とさせられちゃんと怖い部分も描かれていて見ごたえのある作品になっていました。ま、笑いのツボは人それぞれ?笑えるかどうかは観る人次第なんですけどね(^▽^;)

壁に様々な映画や「白石晃士の決して送ってこないで下さい」のポスターが貼ってあるのに、VHSのビデオテープを知らないっておかしくない?なんてところも含めて笑い飛ばして楽しむ7分ほどのこの作品、興味がある方はYouTubeでぜひ!ちなみに次回作は「べビわる」や国岡シリーズの阪元裕吾監督と製作した短編映画を沖田さんのチャンネルで公開するそうで。。。それもめっちゃ楽しみです!