1年前の今日、私は殿から正式なプロポーズをいただいた。

場所は成田空港、第一ターミナルの南ウイング到着出口。
小さなキャリーケースをコロコロしながら出て来た殿は、迎えに出ていた私の顔を発見するなり、真顔で近づいてきてこうおっしゃった。

「結婚してください」


一瞬、頭の中が真っ白に蒸発した。

ケッコンてナニ?
まさか血の痕じゃないよね?

当時の私たちは、出会ってから6年目の交際2年目。
お互いの仕事の都合で、東京~ニューヨーク間の遠距離恋愛をしていて、休暇が取れた方が相手のところへ会いにいく、という状態。

別々の国に住んでいる分、連絡はマメに交わしてたけど、その頃の殿は新しいプロジェクトの立ち上げで毎晩遅くまで残業、私は公私にわたってバタバタしていた時期で、お互いにどんな生活をしているのか、本当のところは判らなかった。

休暇が取れるシーズンではないのに、いきなり
「会いに行ってもいい?」
と言われて駆けつけたこの日。

プロポーズされると判ってたら、もっとキレイな格好してくるんだったガックリ
いやいや、そういう事じゃなくて。

出迎えの人々がごった返す中、自失呆然となっている私を見て、殿は我に返ったのか照れくさそうに笑い出した。
「ていうかただいま、わはははは」

笑えねぇ…( ̄ー ̄;

「ごめんちょっと、とりあえず、上でお茶でもしない?」

そう言い残して、トイレに駆け込み携帯を握りしめる私。
どうしようどうしようどうしようどうしよう…
と呪文のように呟きながら。

友達に相談しようと思ったけど、手足が震えて立っていられない。
あまりの動揺に言葉も出ない。
そういえば相談できるアイツは今ごろ仕事だ。

なにを考えてるんだ私は。

三十路こいて自分で対処できないのかイラ
どうしようどうしようどうしようどうしよう…。

嬉しくて涙ぐむどころか、顔面蒼白でぶるぶる震えているオンナ。
殿のことは好きだし、こうして会えると思うと飛び上がるほど嬉しいし、それでいて一緒にいれば落ち着くし…。

だけど、そのときの私には、結婚願望がなかったのです。

そんな私が、結婚を考えるようになったのも、その結果として結婚することになったのも、このときから。
すべては、1年前の今日から始まりました。


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