昨日、仕事が終わった途端、朱美さんから飲みに誘われた。
いつも1杯だけ、と言いながらはしご酒になる仲だから、気を引きしめて待ち合わせのバーに向かったら、朱美さんは先に来ててビールを飲んでた。

朱美さんは仕事の先輩。40代のバツイチ。
世代は違うけど、伊東美咲に感じの似た活発なお姉さまだ。

「あのデトックス・ティーどうだった?」
「いい感じですよ。でもいいビタミン剤見つけたんです」
「なに?どこの?」

そんな感じで、美容を中心に話が弾む。

朱美さんと会うと、ホッとする事がある。
それは、結婚生活について訊かれない事。

私、結構イイ歳なんだけど、同世代の友達は半数が独身。
好きで独身な訳じゃない人も、好きで独身な人もいる。
就職氷河期だった私の世代は、仕事を大切にしてる人が多い。

独身の友達に、結婚生活の事を訊かれると、よく答えに困る。
たぶん、仲間内で最も独身街道を突っ走ると思われてた私が、いきなり結婚したから興味があるんだろうけど。。。汗
まだまだヒヨッコで、解らない事ばかりだし。

お酒が進むと、恋バナs.heart**も出る。
朱美さんは、自分の経験をおもしろ可笑しく話して聞かせるんだけど、たまに真面目な事も言う。
・x・美男でも筋肉バカは駄目だわ。男は知性が大事だと思ったよ」
判断力に優れてる意味では勿論だけど、歳を追うごとに教養も譲れないポイントになってくるのよって。

朱美さんは、若い頃にドイツ人と結婚して、2年で別れたハートブレイク
ルックスはよかったけど、知性のなさに幻滅したという。
人には色々な好みがあるけど、離婚するほどの知性のなさって、どんなだろう ぽっ?

それ以来、結婚はもうこりごり。
でも自分が結婚に向かない事は、結婚してみて気づけた事だと。

未婚の後輩女子には、こんな自虐アドバイスも爽やかに披露する。
「アタシみたいになると、女が40にもなって、洗濯機のない部屋に住むことになるぞ にや?
独身だと収入が不安定とか、将来の財政が不安とかいう意味じゃない。
財政に心配がなくても、独りが長いと費やしたい趣味や投資のために倹約しちゃうようなロンリーなライフスタイルになっちゃうぞ、という意味だ。

実際に、朱美さんは多芸多才だキラ☆
それだけ独りが長いからだって言うけど、とっても素敵。
オフィスの外とかで、スタバのコーヒー片手に煙草をふーっと吹いてるアンニュイな姿なんか見かけると、カッコイイなあっていつも思う キャっハート

殿とつきあい始めた頃、朱美さんとこんな会話した。
「だけど貯蓄はせんとなあ。将来無縁仏の身としては がっかり
そんな寂しい事、あっけらかんと言わないで下さいよ。
「隣の骨壺、私だったりして 笑
って食いついたら、朱美さんは愛しそうに私の頭をイイ子イイ子してくれた。
「でもアンタは、一遍ヨメ行っといで かお

30過ぎても私の結婚願望がいまいち盛り上がらなかったのは、周りにこういう素敵な独身のお姉さまが沢山いるからだ。
身の程知らずだったわ 土下座アセ
自分にはそんな甲斐性も経験もないという事に、その時は気づかなかった。
勿論、結婚した今は結婚の良さも日々分かって来てるけど。

そんな朱美さんには、もう10年くらい「友達以上恋人未満」の殿方がいる。
同じ40代のバツイチで、あちらにはお子さんが一人。
同業者だから私もよく仕事で会うけど、すごくいい人だ。

よくウチのオフィスまで朱美さんを迎えに来て、一緒に映画や食事に出かけてる。
同僚たちに「ラブラブじゃん相合傘と冷やかされても、朱美さんはガハハ笑いでへへないない、それはない」って軽くスルーしてるけど。
彼は背が高くて清潔感のある顔立ちで、なにより知性があって優しい。
朱美さんを見る目に、すごく包容力が感じられる。
朱美さんがワガママ言っても「はいはい かおってニコニコしてる。
ただ、ちょっぴり頼りなさそうな雰囲気はあるかな汗☆

一度、そんな彼がお酒の席で、こんな事を言った。
「朱美はブサイクじゃないから、またヨメに行けるだろ 笑顔
朱美さんは酔っぱらって反論した。
「そーゆーアンタこそ、早くヨメさん見つけなよ ぷう
彼は、こう言った。
「オレはもう結婚はいいよ 笑顔

一瞬、朱美さんは泣きそうな顔になった 困り顔

あれ あせ?

「…アタシも、結婚はもういいし shun...*

あれれ 汗?

私は、聞かなかったフリをした。

女を40年もやってれば、色んな気持ちがあるんだと思う。
実は彼と再婚したい、とは思っていなかったとしても、彼に女性との誓約を結ぶ気がないという発言を聞いて、寂しくなったのかもしれない ハートブレイク
あるいは、納得だったかもしれない ドキドキ
不思議な「女の顔」だった。

昨夜も隣で、朱美さんは彼に電話してた。
「××で飲んでる。早く来い 顔
そして、仕事帰りに駆けつけた彼と、ふざけながら次のバーに向かった。
そんな朱美さんと彼を見送りながら、私はなんとなく感じた。
あの2人の手は、心の中でちゃんと結ばれてるなあって うるうるハート

家庭を築かない男女のパートナーシップを、『大人婚』て言うらしい。
でもなんか、『純愛婚』て言ってもいいんじゃないかな。
大事な人を自分の人生に巻き込まないのも、ある種ピュアだなって思えなくもない jewel*
どんな形にせよ、お互いが笑顔で自立しているカップルは眩しい。


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