この度は「武蔵国府中けやきカップ・指導対局」にお申込みいただきありがとうございます。

抽選の結果、下記のように決定いたしました。

 

第2回 佐藤康光九段または女流棋士      14:45~15:45 当選

*当日に指導棋士の抽選を行います

 

田中沙紀女流1級 VS △中倉宏美女流二段の対局を観戦中、

指導対局当選者の方は…というアナウンスが流れ、席を外すことになった。

指導対局の場所へと移動すると、佐藤康光九段の席と渡部愛女流三段の席があった。

 

料金を支払うと、くじを引く。

どちらと当たっても希望通りだったので躊躇なく引けた。

 

『渡部愛』の文字が書かれていたので、その席に着く。

残りの3席にも人が座り始めた。そして、ご本人登場。

四面指しでの指導対局が始まった。

 指導対局室での写真は撮れなかったので…。

 

手合いは、六枚落ちを依頼。

ずっと勉強してきたし、将棋ウォーズ指導対局の振り返りも散々やってきたし…。

※実は将棋ウォーズで、井道千尋女流二段との指導対局の後、3回ほど指導対局をやっていて振り返りたかったのですが、パソコン版での将棋ウォーズが不具合を起こし、携帯電話でしか棋譜を見られないため、ブログにUp出来ずにいました。

将棋ウォーズ指導対局での結果は、

VS 伊東明日香女流初 87手で詰まされて負け。

VS 北浜健介八段 相手玉を追いかけるも広いところに逃げられ、入玉される。

         時間も残り少なくなってきたところで、自分も入玉を目指した。      

         ここで相手が投了。なぜかと思ったら、点数が足りないと…。

         たぶん、このまま続けいたら、攻め手が考えつかなかったので、  

         時間切れでこちらが負けていた。

         相手のプロ意識に助けられて、掴んだ勝利でした。

VS 伊東明日香女流初段 106手で勝利。

ちょうど六枚落ちで結果が出始めたときだったので、いい勝負になると思った。

 

渡部愛女流三段相手に自分の武器は、

△5二玉型 9筋攻め。(角は切らずに済むが、上手はほとんど採用しないと思う)

△8四金型 9筋攻め。(角を切って金を取り、香・飛・歩で9筋を攻めていく)

△8四歩型 8筋攻め。(角を金・銀二枚と交換)

 

△4二玉型 1筋攻め。

 

相手の玉の位置によって9筋か1筋を攻める狙いだった。

初手は金か銀を上がって、8筋、9筋を守る指し方をしたので、

定跡通り▲7六歩と角道を開けた。

上手は金か銀を上がって、8筋、9筋を守る指し方。

定跡通り▲6六角と上がり、9筋を攻める用意。

ここで、上手は△4二玉と上がってきた。

 

ここでこちらが用意していた定跡からは外れてしまった。

9筋を攻めても玉が遠いし、格上の相手に不用意に攻めて歩を渡すと

こちらが想像しているよりも厳しい歩の使い方をしてくるのはわかっているので、

『△4二玉型 1筋攻め』を採用することにした。

 

おかげで端攻めに時間がかかり、居玉のまま戦うハメになった。

玉を移動するチャンスを窺ってはいたが、結局最後まで玉は5九の位置のまま。

 

上手は中段玉。歩と金銀で自玉を守りながらも、段々とこちらに迫ってくる。

こちらは、なかなか大駒を使えず、気付くと相手の歩と銀が6段目まで

こちらは居玉。喉元にナイフを突きつけられている状態となった。

 

かなりのピンチ。攻め手を探した。持ち駒はこちらの方が多いし、何かないかと盤面を見渡すと、相手玉が詰みそうな手が見えた。

反撃開始。

良いところまでいけたと思ったが、最後に読み抜けがあり、相手玉に広い場所に逃げられた。今思うとこれは上手の罠だったのかも。持ち駒を放出し、最後は飛車の利きで相手玉の逃げ場を封鎖する算段だったが、目論見が外れた。(飛車は斜めには動けないんだよね)

 

飛車の処遇に困ってしまい、ここで思考。

飛車を切ってしまう事を考えたが、こちらの持ち駒は少なくなっているし、

歩はあるが、二歩は出来ないので、打ち場所が限られてくるし、

喉元にナイフを突きつけられている状態なので、ここで相手に大駒を渡すのは危険。

飛車を守りとして使うことになった。

 

すると今度は上手の攻撃。

と金を作り、歩で受けるとと金の下に歩を打つという無限ループに突入。

千日手にはしたくなかったので、別の手を考え指したら、防戦一方に!

 

銀を下手玉からちょっと離れた所に打たれ、銀を取ると次に金を打たれて負け、

取らなくても次の1手で金を打たれて負けという必至の状態に。

玉を逃がそうにも、と金で逃げ道を封鎖されているため、動かせない。

 

相手を詰ますしかない状況。(詰まさないと負け確定なので)また盤面を見渡した。

すると、もう一つの使えていなかった大駒(馬)を見つけた。

すると詰み筋が見えた。(少し詰め将棋をやってたお陰かな?)

なんとか勝つ事が出来ました。

 

渡部愛女流三段からは六枚落ちじゃなくてもいいんじゃないかな、みたいなことを言われました。

六枚落ちでここまで来るのに9ヶ月もかかっていたので、四枚落ちに手をつけるのをためらっていたのですが、この指導対局は楽しいものであり、自分にとっても新たな発見があったので、四枚落ちに挑戦する気が出てきました。

(結果が出るまで2,3年はかかりそうですが…)

 

渡部愛女流三段 

対局ありがとうございました。

 

※自分にとっての新たな発見

 実は熟考が苦手で、ついつい早指しになってしまう。

 1対1の対局だとついつい相手のペースに合わせてしまい失敗することも多々。

 

 プロ相手の指導対局は多面指しになるので、

 早指しが癖になっていて直したいと思っている人には最適かもと感じた。

 自分の考え中、相手は他の人の相手をしているので、相手を気にせずに盤面を見ることが出来た。

 ほんのちょっとのことですが、(少しでも考える時間が取れる)この違いは大きいかなと思う。

 

で、新たな目標も出来ました。

LPSA所属の女流棋士全員と(駒落ちでですが)、

指導対局を受けてみたい。な、と。

 

とりあえずは四枚落ちの定跡を勉強です。

 

 

※ちなみにこの結果を家族に話したら、こう言われました。

なんでそこまで追い詰められてるの?

駒の数が違うだろ、と。