鳥山明先生が亡くなられました。

自分もジャンプ全盛期にジャンプを読んで育ったので、

とても悲しく思いました。

 

日本の漫画やアニメは全世界にファンがいて

ドラゴンボールももちろんですが、

日本で、鳥山先生の逝去がニュースになったのとほぼタイムラグ無しに

海外メディアのヘッドラインに続々と先生がこの世を去られたことが

流れてきました。

 

さて、

ニュースに目を通していて、おや、と思ったことがあります。

 

CNNのニュースだと、

ヘッドラインが、

DRAGON BALL CREATOR AKIRA TORIYAMA HAS DIED AGED 68

 

となっていました。

鳥山先生が亡くなられたのは、ニュースになった約一週間前ということでしたが、

あれ、現在完了で表現するんだな、と。

 

次、NYTIMESだと、

Akira Toriyama

Creator of "Dragon Ball' Dies at 68

 

となっていました。こちらは、現在形。

 

他色々と見ましたが、

大体、diesかhas diedで表現されていました。

仮にこのニュースを見ていなかったら、

自分では単純に過去形でdiedと過去形を使ったなあ、

ネイティブの感覚だと、最近、誰々が亡くなった、は、現在形もしくは現在完了形で

表現するんだろうか、と思って少しネットと文法書で調べてみました。

 

まず、ネット。

教えてgooで過去に同じ質問をされていた方がいました。

 

 

引用となりますが、

現在完了形にすると「(ごく最近)亡くなり今はもうこの世にいない」の感じがでます。

という回答があります。

 

また、

died だと「(あるときに) 死んだ」というだけで, 「現在生きているかどうか」には言及しません

has died にすると「(あるときに) 死んで, 今も死んだまま」という意味になります

というコメントも。

まあ、diedで、その後状態が変わることはないだろう、とは思うのですが、

現在完了のほうがよりニュアンスが出る、という感じでしょうか。

 

文法書(相変わらず私はロイヤルを一番先に参照しました)では、

現在時制(Present Tense)のセクションに、

現在時制は「いま」という現実の時間を中心として、過去または未来を含んだ幅のある時間を表すのがふつうで、「いま」という一瞬を表すことは比較的まれである。

と書かれていました。(マーカーしてありました笑)

 

また、

現在時制の表す意味、として、

 

現在の性質・状態

瞬間的な現在だけでなく、現在を中心にした持続的な性質・状態を表すことが多い。

 

とも。

 

現在完了(Present Perfect)のセクションを見てみます。

動作・出来事の完了・結果

経験

現在までの状態の継続

etc

 

ですが、この場合は、出来事の完了・結果であり状態の継続を表している、と

捉える事ができそうです。(教えてgooの回答と同様)

 

現在完了と過去時制というセクションがあります。

現在完了と過去時制の違い

として、

現在完了は現在とつながりのある過去の事柄を、過去時制は現在から切り離された単なる過去の事柄を表す。

とありました。

 

例文

My brother went to Hakone yesterday.(兄はきのう箱根に行った)

 →今箱根にいるかどうかは不明

 

My brother has gone to Hakone.(兄は箱根に行った(のでいまここにいない))

 

We have signed a contract for construction work.

(我々は建設工事請負の契約書に署名した)

 →その契約はいまもなお有効であることを示す

 

We signed a contract for construction work.

(我々は建設工事請負の契約書に署名した)

 →過去の出来事

 

過去形は、ある意味ではドライというか単純に事実を伝えるだけのニュアンスである

ようにも受け取れます。

過去形でも、もちろん言わんとしていることの意味は通じるでしょうが、

ネイティブの感覚だと、現在完了が自然なのかなと一つ勉強になりました。