イタリアからのショッピングの話はもう少しお待ち下さい。

 

さて、

インスタなどを見ていると

ちょいちょいTOEIC対策の宣伝などが表示されます。

(TOEICに限らず、基本的にSNSに出てくる広告というのはピンキリで

大半は見るに値しない、と思っています。

どうしようもない広告については以前ブログにも書いています。)

 

で、昨日か今日あたりちらっと見ていたら出てきた動画で、

 

「TOEICなんて純ジャパな自分には時間が足りない!」

 

というような字幕が表示されて、

速攻で「Not Interested」をクリックして非表示にしました。

 

TOEICを日本国内で受けている受験者はほとんどが「純ジャパ」、

いわゆる留学経験もなければ帰国子女でもない、ハーフやクォーターでもない日本人が

圧倒的多数だと思います。

(TOEICを受験する際に、バックグラウンドを回答するアンケートはないので、

定量的なエビデンスはどこにも存在しないと思いますが)

満点を取っている講師や上級者の方々もほとんど純ジャパのはずです。割合的に。

 

で、

時間が足りない(リスニングの先読みについてはここでは言及しませんが、リスニングも同様)

っていうのは、

純ジャパかどうかじゃなくて、

 

・文法を理解していない

・語彙力が足りない

 

このどちらかか両方でしかありません。

「純ジャパだから〜」は言い訳にすらならなくて、

その広告を見て、

それはアンタが純ジャパなせいではなく、

「勉強不足でしかないでしょ」と思いました。

 

Part.7で長文で時間をロスするなら、

それは何度も戻り読みをしているか、

文章を読む力が足りないということです。

その背景には、動詞っぽいものが、述語動詞なのか、それ以外なのか、節なのか修飾なのか、などを

判断できていないので文として理解できていない、

語彙が少なすぎて内容を的確に把握できない、どちらかでしかないと思います。(慣れはそれ以降の話)

 

リーディング75分中、Part.7に55分〜60分残すのは最低ラインです。

Part.5はどんなに長くてもかけていいのはMAX10分(20秒✕30問)、Part.6と合わせて15〜16分で

解けるようにしています。

リーディング300点台半ばくらいまでであれば、

Part.5は30問中、数秒で瞬殺できる問題が体感で3分の1くらいはあると思います。

(ちなみに私は大体半分くらいは瞬殺してPart.5で判断に迷う問題とPart.6に時間を回しています)


瞬殺するには文法力が必要です。

個人的に、リーディングが伸びないという方はまずは徹底的にPart.5対策をするのが良いと思います。

この辺は賛否両論あると思いますが、インスタでスコアを載せている人たちを見ても、

リーディングが300点台前半〜半ばで、Part.7対策(しかも990点目指すとか)のテキスト回している

人を結構見ます。

売れているテキストが自分にマッチしているかは今一度考えた方が良いかもしれません。

少なくとも、Part.7などができてPart.5で点を取れないということはおよそありえないと思っていますので、

時間が足りないうちは自分の文法力をまず疑う必要があります。

Rが400行かないうちはまずはPart.5対策でグラマーと語彙をきっちり叩き上げるのが

急がば回れかなと思います。

私はR440ですが、文法力についてはまだまだだと思っています。

 

ちなみに、文法力をつけるのは、

ものすごく地道な努力と時間が必要です。

でも、ショートカットはありません。

仮にあったとして、ここで手を抜いたらTOEICで点を取れても、

 

「Writingは絶望的」

 

になります。

まあ社内の昇進や転職にあたり点が欲しいだけならそれでもいいと思いますが、

TOEIC700点や800点で、ある程度正しい英文メールを書けないと

結構きついと思います。


例外はあるかもしれませんが、

ライティングができないということはスピーキングはもっと先の先になるので

スコアのイメージが先行して、

対応できる仕事の範囲などが全くそれに追いつかない

ということが起こり得ます。

 

せっかく努力してハイスコアを狙うなら

きっちりスキルアップして活躍の場を広げたほうが

人生にレバレッジが利きますしいいことがたくさんあるのではと個人的には思います。

 

Part.5対策しっかりしている(つもり)なのに

スコアが伸びないという人は

テキスト云々ではなく勉強法が良くない可能性があります。

人それぞれ合うやりかたはあると思いますが、

私の場合、間違えた問題は、

誤答の選択肢と何と何で迷って間違えたのか、や、正答したけど怪しかった、根拠が違った、など、

基本的に問題集の解答部分に書き入れて、

周回するときにそれを確認できるようにしています。

そうすると1年経っても成長していない部分、成長している部分、

克服したものとそうではないもの(引き続き過大であるもの)がクリアになります。

 

あとは文法書を用意すること。

これも人によりおすすめは異なると思いますが、

色々比べて(所有して)

私はロイヤル一択です。

ロイヤル英文法は厚さに引くかもしれませんが中はとてもわかり易く書かれていて、

むしろロイヤルの内容が理解できないうちはTOEICのリーディングでは得点できない、

とすら思っています。

基本的にほとんどの論点や例などはロイヤルで確認できますが、

ロイヤルで調べきれないものについてはネットなどで徹底的に調べます。

10個疑問に思ったことがあったとして、解決できないものが稀に1つくらいありますが

(それは将来解決するものとして書き残しておく)

ほとんどはきっちり調べて突き詰めれば解決しますし、

その過程でしっかりした知識が身につきます。

何か一冊選ぶならロイヤルしかありません。

一億人の英文法やEvergreenも良い本ですが

文法書ではありません。

 

というわけで、

純ジャパだから時間が足りないというのはナンセンス、というお話でした。

 

私自身もそうであるように

リーディングは地道に積み上げたら必ず結果がついてきますし

英字新聞やら何やらから情報を取ったり、世界が広がることにもつながるので

個人的には超絶おすすめです。