目下、TOEIC S&Wに向けて、

DMM英会話で写真描写や意見を述べる問題に取り組んでいますが、

この中で実感したことが一つ、

スピーキングとライティング、どちらでも写真描写問題がありますが、

Part.1で普段聴いている表現で、聴いて理解できるセンテンスでも、

いざ自分が写真を見て即興で表現しなければならない場では、

ルールを理解していてもなかなかパッと出てこない、ということです。

 

例えば人物が二人並んで同じ方向を向いている場合は、

side by sideやlooking at same directionというような表現が

パッと出てこないと、S&Wはどちらも制限時間があるので

あっという間に時間切れになります。

(ちなみにWritingの方は使う語句の指定があり、Speakingよりは易しい印象)

 

というわけで、

前後に一列に人物が並んでいる場合は…、なんだっけ?

とか、まあ、人物の服装やら仕草やら動作やら、ものの位置関係を表す表現など

改めて、Part.1の対策本を読みながら、勉強しています。

 

と、

そういう観点でPart.1の問題を解いていると、

過去に回しているはずの問題集でも、「いかになんとなく解いていたか」

(漫然と解いていた、とも言えます)がひしひしと感じられます。

私のリスニング対策は、基本的にリピーティングとリスニングと表現の暗記、

というような感じで、ディクテーションやシャドウイングをまったくといいほど

やってきていなかったのですが、

L430に至って、ようやく、今ならディクテーションできるな、と思うようになりました。

難聴(重度や中等度)の方でTOEICでリスニングを高得点取れている、という方や、

語学を勉強している先人に私はまだ出会えていないので、

他の方がどのように勉強に取り組まれているのかわかりかねますが、

少なくとも耳が結構悪い側の人間である自分が、

試行錯誤しながらリスニングを195点から430点まで上げた過程では、

問題そのものを解くことよりも(先読みくらいはするものの、テクニックは基本無視)、

・音と、センテンスの英文をセットで覚えて引き出しを増やすこと

・オーストラリアのクセやイギリス英語とアメリカ英語での発音の違いなどを押さえておくこと

などを重視してきました。

つまり、音とセンテンスの英文をセットで覚えて引き出し内に入っている音でないと、

本番でもそうでない場面でも聞き取れない率が一気に上がります

なので、できるだけたくさん聴いて(たくさん聴くからといって精聴をしていないわけではない)

引き出しにストックをたくさん作ることが難聴者としては大事だと思ってきましたし、

おそらくそれは、唯一絶対の解ではないにしても、有効なはずです。

なぜなら、日本語にも思い当たる部分があるからです。

 

少し話が脱線しますが、

私は、小学校の低学年くらいのときに難聴になりました。

7〜8歳くらいの頃でしょうか、たしかに生まれてからある頃まで、聞こえが悪くて、

誰かに笑われたり変な反応をされたり、苦労した記憶はありません。

普通に育っていた証左だと思います。

 

何が言いたいかというと、

私は北海道で、特に訛りなどが強い地域でもなく(たとえば海が近い地域では浜言葉と言って

道内でもアクセントが全然違う地域があったりします)、

ごくごく普通の環境で育ちました。ちなみに両親も北海道の人で、田舎でしたので周囲に

関西弁や他地域の言葉を喋る人もいない、まあ本当に普通の環境で、

耳が悪くなる7〜8歳までに、それまでに耳で聴いて覚えた音は正しく発音できるようになりました。

一方、耳が悪くなってからは、やはり耳からのインプットというのは絶対量が減ってしまい

(テレビも聞こえないので観ない、という感じになり、直近でも20年くらいテレビ無しの生活を

しています)、

読めるし、書けるけど正しく発音できていないというケースが出てくるようになりました。

自分なりに、正しいと思っていた発音を正されるケースなども。

特に地名などの固有名詞に多く、まあ日常生活にそこまで支障はないのですが、

「〜で○○〜」と話していて、うちの母親なんかも、「ん?」ってなって、

「ああ、○○(私のアクセントとちょっと違う)ね」と言ってくれたりしますが、

耳から聴いたことがない、あるいは聴いていても回数が少ないなどできちんと記憶として蓄積されていない

音は、たぶん、聴いても耳からこぼれ落ちるのだと思います。

母国語である日本語ですらそうなので、まあ第二外国語以降もそれを踏まえて対策を立てねばと

自分なりに考えた末に編み出した(というほどのことではないですが)のが、

セオリーである「シャドウイングやリピーティングをすっ飛ばしてとにかく音とセンテンス(文字)

をしっかり重ねてセットで脳に刻み込む」ということでした。

L430くらいまではこれでぼちぼちやって来れた感じです。

 

Part.1のテキストを眺めながら、改めて目をつぶってナレーションを聞き、

どの程度聞き取れているか(書き起こしなしのディクテーション、というか、

流れている音声を脳内で書き起こしてどこが聞き取れていないかを確認する)を

やっていると、

L400を取れなかった頃よりははっきり聞き取れていることが多いことがわかってきました。

 

で。

トータルスコアの割に、私のリスニングのスコアはかなり低めなのですが(900点台前半の

人たちでもRが400点ちょっと超えるくらいの人達が少なくなく、その代わりLは満点近い人が多い)、

これまで、難聴者なので別に満点目指さなくて良くない?とか、難聴者だからそもそも満点とか無理だし、

と思って結構逃げてました。はい。

まあ、満点目指さなくても良くない?というのは今もそうなのですが、

満点までの65点分、Part.1〜4のどこで落としてるのか、と考えると、

 

・聞き取れていないから、

  ・何が問われているか理解できない

  ・答えになる部分を聞き逃した

・聞き取れているが、

  ・瞬時に意味が理解できなかった

  ・もしくは意味を取り違えた

  ・引っ掛けに引っかかって誤答を選んだ

 

大きく分けて2つ、ざっくり分けて5つくらいになるのかなと思います。

でもって、聞き取れない理由を考えてみました。

 

1. スピードが速くて処理速度が追いつかなかった

2. 実際には知っている単語、センテンスが話されているが自分の想像する音と違って理解できなかった

3. 知らない単語、センテンスで聞き取れなかった

 

まず、全部が全部本当に「耳が悪いから聞き取れていない」わけではないのではない、

と思えたのは個人的には収穫でした。(もちろん健常者よりは聞き取り能力は劣るのですが

それでもまだ努力でなんとかできる余地が少し残っている、と思えたことは大事です。

聴力そのものを上げられなくてもスコアはもう少し上げられるのではと思います。)

 

そして、体感ですが、私は、2→3→1だと思いました。

例えば今日の問題集にも、wordloabという単語が出てきましたが、

ちゃんと学習するまでは、「当然ワードローブと発音するだろう」と思うわけです。

でも、UKだとウォードゥラウブみたいな感じで、「へっ!!???」ってなります。

これは別に難聴者に限ったことではないと思いますが

日本でカタカナとして使われている単語の発音の刷り込みって本当に怖い。

そういうわけで、本当に地道に単語の発音や、

「知っていて、こう発音すると思い込んでいる単語の正しい発音を押さえる」ことを、

しっかり学習を通じて学んでいかなければと改めて思いました。

 

リスニング対策で素晴らしいと思っている一冊はこちらの本なのですが、

ブログが長くなるので次あたりにまたまとめたいと思います。