23日に飛び石休があるので、

22と19に有給を取り、5連休としました。

法定通りの有給付与日数なのですが、現在、年間20日付与されるので、

旅行にも行けないと計画的に消化していかないと、翌々年の年度末に消滅してしまうので

来年3月に消える有給がまだ10日ほどあります。

 

とはいえ、19に関しては

有給ではあったものの、前夜急なタスクが舞い込み、

19にこちらで対応しないと後工程に響く、という類のものだったので

19の夜に2〜3時間ほど働きました。

ファイルを受け取ってからの作業で朝のうちには片付けられないことがわかっていたので

午後以降どこかのタイミングで、とは思っていたのですが

おかげで休日にも関わらず、ファイルの中身を見てはじめてどんな状態なのか、というのが

わかるという有り様だったので

緊張しながら過ごしてしまい、あまり休日感のない一日となりました。

 

そんな中で、

色々と所用があり、人出が多い土日よりはと思い19日に出かけて

あちこち買い物に寄ったのですが、

もう、とにかく、疲れました。

普段、スタバをはじめカフェやスーパー、本屋くらいしか行かないので会話も最低限なのですが

コロナ禍となってから、向こうもマスク、そしてアクリル板などがあると

もうレジですら会話に苦労します。

アクリル板がなくて、たとえば靴のサイズ合わせをしたいとか、

商品について色々教えてほしくてスタッフの方にお尋ねしても、

もう、店員さんの声が聞き取れない。

そして無駄にこちらが神経をすり減らして、変な客だと思われないようにしなくては、とか、

会話が噛み合っていないと思われても、警戒されないようにしなくては、というような意識が働き、

一方で、「知りたかった事が全く解決できない」という状態になって

モヤモヤしながらお店を出ることも多く。

 

私は読唇術ができるわけではないのですが、

ただ口元が見えると、なんとなく、雰囲気で断片的に情報をつかめることもあり、

マスクで覆われてしまうとそれも難しく、

こういう世の中になって初めて、ああ、これまではやっぱり視覚に頼りながらコミュニケーションを

していた面があったんだなあ、と実感しました。

 

私の現職の勤務先にも障害者枠で入社され勤務されている方々が何人かいらっしゃるのですが

皆さん、総じて明るい。見習いたいほどポジティブな方ばかりです。

(でもその裏には、私以上にいろいろな苦労があると思います。)

対して私は中途半端にネガティブで、時々本当に鬱っぽくなったりすることがあります。

 

そんな話を

久しぶりに実家の母親と近況伺いの電話の中でやり取りしていたところ

(母は70歳くらいですが、昔から人一倍耳が良く今も良いままです)

母曰く、

耳の良い母でも、レジなどでマスク+アクリル板があると聞き取りにくいことは

少なくないとのこと。

 

「普通の人でさえそうなんだから、あんただったら大変だろうなあ、とは思っていたわ」

 

と言われました。はい、めちゃくちゃ大変です(笑)

 

おかげで、もうFace to Faceのコミュニケーションは本当に面倒臭くて、

会話がないと成立しない店舗でのあれこれって本当に変わっていってほしいなあ、と思いました。

私の場合、本当はだめなんですけど、病院ですら、医師や看護師さん、薬剤師さんの説明が

聞き取れないときなどは適当にスキップしてしまっています。

もう、それくらいいちいち聞き返すのも面倒。

通院の場合、まず受付で、耳が悪いので呼ばれても気づかないと思います、でも

看護師さんが呼びに来る方向とか注意して見ていますね、と伝えるところからはじまり、

診察の順番が来るまで、そして診察中、終了後、お会計で呼ばれるまで、ずっと緊張し通しなんですよね。

呼ばれたかな?と思って行ったら自分の番じゃなくてギョッとされたり。

で、薬の処方があると、それをまた調剤薬局なんかで繰り返すわけで。

 

もっと筆談なり、聴力が人並みじゃない人向けに優しい世の中になってくれたらいいのになと

思う次第です。だって、郵便局やらあちこちに「老眼鏡」は置いてあったりするじゃないですか。

なんで、聞こえない人向けの措置はそんなにないのかな、と思います。

(もちろん、スタッフ間で申し送りをしてくれて直接私のところに声をかけにきてくれたり、

配慮してくれる病院もありますが、一方で普通に呼ばれて、私が気づかなかった結果、順番飛ばされる、

というのもしょっちゅうあります。

そのため、病院はよほどのことがない限り行きません)

 

そういえば全く別の話で、

スペイン語関係の試験で、スペイン語検定とDELE、どちらを受けようか、ということを色々検討し

両主催団体にもコンタクトを取って、特別措置について問い合わせたりしていたのですが、

まず、やり取りを踏まえて、スペイン語検定を主催している日本スペイン協会は、

 

対応が割と最悪

 

なので聴覚障害をお持ちの方、難聴の方は受験が難しいと思った方が良いでしょう。

まず、

 

・障害への無理解

・特別措置がない

 

がその理由です。

特別措置がないことについては、別室対応不可、はまあいいとして、

イヤホン受験は不可、まあこれも代替手段があるなら良しとします。たとえば免除とか。

でも、補聴器か集音器を自分で調達して受験してください、というアナウンスで

 

馬鹿なのかな?

 

と思いました。

補聴器、ピンきりですけど私のそんなに高くないやつでさえ片耳13万とかですけどね?

下手したら両耳100万のとかありますけどね?

 

あとスペイン語検定は所詮国内の認定でしかなく

何の権威も海外で通用するようなものでもなく、

英検のようにある程度国内で価値が確立されているものでもないので、

最終的に、私は受ける価値がない、と判断しました。

 

何より胸糞だと思ったのは、

やりとりのメールの中で、

 

「聴覚に問題がある方は〜」

 

という言い方をされたことです。

これ、健常者の方は何も思われないかもしれませんが、

いわゆる、日本国内での障害者手帳を取ることができる障害者、には当てはまらない私でも、

 

馬鹿なのかな?(二回目)

 

と思いました。

まあ、百歩譲って何らかのハンデがある当事者本人がそう口にするならまだいいですが。

 

聴覚にせよ他の障害にせよ、先天的に患っている方も、後天的に患う方もいます。

公益法人という立場で、検定を主催していながらも

この程度の認識しかない主催団体は、多分ここくらいしかないでしょう。

 

これまで、

英検、TOEIC(海外の本家も含め、日本国内のiibcも)、IELTS、国連英検、

そしてスペイン語ではDELE、

国家試験だと社労士など、いろいろな団体と聴覚障害についての措置についてやり取りをしてきましたが

はっきり言ってスペイン語検定を運営している日本スペイン協会は、

1980年代とかそのくらいの時代を生きてるのか、もしくは戦後かな?

くらいの、今の世の中のダイバーシティや、ディーセント・ワーク、ノーマライゼーション、

SDGsということすらおそらく知らない、

時代遅れの団体です。

 

障害=問題がある

 

と捉えるなら、

たとえば交通事故で四肢の一部を失った人や、

先天的に目が見えない、病気になって失明した、というような人に対して

「問題がある」と面と向かって言えるのでしょうか?

 

そんな案内を、自らの名前も名乗らずに恥ずかしげもなくしてきた協会のスタッフは

自分自身や自分の身内が障害を負ったときに、

「障害=問題」と揶揄されて接されるのを受容できるのであればいいですが、

自分は健常者側の人間で障害がある人たちは所詮他人、

自分達には関係ない、と捉えているようにしか思えませんでした。

座席の前方配置、が唯一協会側から提案のあった内容ですが、

それ、はっきり言って措置と呼べるレベルのことではないです。

私は、まだ難聴のレベルが中等度ですが、重度の方だともうお話にならないレベルでしょう。

(耳元で大声で話して理解できるくらい、と障害認定のところでおおまかにデシベルの説明が

ありますがそんな感じです。)

 

市井のただの一般人や民間企業なら、まぁ、まだ、と思いますが公益性の高いはずの法人で、

試験を何とか受けようとする受験者への対応がこれですから

勘違いも甚だしい。

特別措置が必要な、なんらかの障害がある方は問い合わせを、というようなことを検定のサイトで

案内していながらこの有様ですから、

諸々、推して知るべし。ということなのでしょう。

1円も使いたくない、どうせハンデのある人間は受けに来ない、というのが透けて見えます。

 

前方席への案内しかできず大人数と一緒の受験でリスニングさせるって、

障害への理解がなさすぎますし、それで措置を用意していると思っているのなら、

もう、救いようがないです。

 

この一件に限らず私が常々思っていることは、

 

「今健康な人が明日障害者にならないとは限らない」

 

ということです。

これは、私自身もそうですが、すでに聴覚にハンデを抱えていても、

重複して別のハンデを負う可能性ももちろんあります。

同様に健常者もいつ障害者にならないとも限りません。

実際に私の身近でも、複数、健康だった方が障害を持つことになるケースを

見てきました。筋ジスなどの難病の方もいます。

 

そんな方々に、

「身体に問題がある方」

と言いかねないのがスペイン語協会の主催団体です。

いっぺん障害を負って当事者になってみろ、失聴してあらゆる苦労をしてみろ、と思いました。

(ちなみにスペイン語検定は、文科省が後援しているので、文科省にも苦情を入れたところ

わずか数日で担当者の名前入りでリプライがあり、文科省の考える内容ともかけ離れていることから、

指導する旨連絡がありました。障害があることが受験機会の喪失になることがないように、

というのが文科省のスタンスでもあるようです。)

 

幸い、DELEはまともな対応で、

なおかつスペイン本国で実施されている試験で国際的なCEFRにも準拠していますし

そちらを定期的に受けつつ、スキルアップに努めようと思っています。

 

というわけで、

難聴者は生きにくいなあと改めて思ったという話と、

スペイン語検定の主催団体は、底辺の対応だった、という話でした。

あまりの無理解ぶりに色々と申し立てたら、途中からメールを返して来なくなりましたし。

措置が用意できないなら、

免除について改めて聞きたいと言っても音沙汰なし。

もう話になりません。(皇室の某宮家の方やらがトップにいたり、まあ錚々たる方々が

関与されている団体なのですが末端はこのレベルなのですね)

 

あ、最後に、

過去にイヤホン問題などで色々やり取りをしてきたiibc(TOEICの主催団体)ですが、

何だかんだ言っても、iibcは神対応ですよ。

もうダントツで素晴らしいです。

対応も的確で速く、丁寧ですし、ハンディキャップがある受験者や受験を検討する人への

理解度合いがもう他団体とは全然違います。柔軟性も素晴らしいです。

 

iibcの対応レベルが当たり前とは全く思いませんが(神すぎて)、

ハンデがあっても最低限、学ぶ権利というか、

もっと試験やら何やらが受けやすい世の中になってほしいな、と思います。