アラフォーになってから中学英語から英語の勉強をやり直した自分の場合、

それはそれは英語でもある程度のレベルまで引き上げるのに苦労しましたが、

いま、スペイン語を勉強していて、

先に英語(というか母国語以外の言語)を勉強していて良かったと思いもする一方で

スペイン語手強いなぁ、と感じる面もあり。

 

英語の文法をある程度しっかり勉強したおかげで、

スペイン語の勉強をしていて、「ああ、ここは英語だとこうなるけどスペイン語では全然違って

こうなんだな」とか、逆に、「このあたりは英語と考え方が似てるな」と思うこともありますが、

対比できる材料があるというのは言語を学ぶ上で強いと感じています。

おそらく、言語を複数習得するにあたたり、

加齢による記憶力低下を考慮しない場合は、

1言語目が一番習得に時間がかかり、2言語目、3言語目、と進むと習得にかかる時間は徐々に

短くなるのではないかと思います。(反比例)

※ただ習得が著しく難しいとされる言語は除く

 

私の当座の目標は、スペイン語とポルトガル語を、まずは読み書きできるレベルにしたい、

というものなのですが、

このブログで散々書いているように、将来的には、ポルトガル語の後に、フランス語かロシア語、

次に残った一方、で打ち止めかなと思っていたところに、

やっぱりドイツ語も勉強したいなあという欲が最近出てきました。

(ちなみに大学は中退していますが、ラテン語とドイツ語を取っていました)

 

ロシア語は健常者の方々でも非常に苦労する言語らしく(特にスピーキングとリスニング)、

だとすると難聴者である私にとっては更にハードルが高いと思われ、

準ネイティブレベルを目指す必要はなく、

とりあえず読み書きできる最低ラインで、

母国語以外に、英、西、葡、仏、露、独が使いこなせれば、

まあ、それなりに仕事をする上でもレバレッジが利き、プライベートも豊かになるのかなと

思っている次第です。

西と葡は、似ているというかかなり言語的に近いので、

一通りスペイン語を勉強したらポルトガル語の文法に足を突っ込んで見ようかと思っています。

 

同時並行で複数言語を学ぶことについては様々な意見がありますが、

私個人としては、ある程度、先に学んでいる言語の文法的な要素を抑えて、

基礎を確立してから次の言語に進んだほうが良い、と思います。

いくらマルチタスクが得意な人であっても、

言語習得ということに関しては、ある程度まではベースをしっかり作ってから、

次に行き、並行しても混乱しないレベルになってからの方が障害が少ないのではと感じます。

実際、私が今英語の文法が中途半端な状態でスペイン語を勉強していたとしたら、

どちらも中途半端になって、うわー、いやだな、と放り出すことになっていた気がします。

特に言語習得は最初のうちは混乱の連続で、達成感をなかなか得られにくいこともあり

よほどマゾじゃなければ、モチベーションをキープするのも困難なのではと思うためです。

 

スペイン語に至っては例文を見ていて、

ようやく、単語が、名詞なのか動詞なのかくらいはわかるようになってきたものの、

未だ、冠詞なのか前置詞なのか形容詞の前置修飾なのか後置修飾なのかなどが

ぱっと見でわからない(見覚えがない)、判断できないものもあり、

要するに、知らない言葉ばかりの渦の中で、私は同時並行で二言語、三言語をゼロから

勉強するモチベーションはちょっと維持できなさそう(勉強している、という自己満足で

終わりそう)と思っています。

器用な方もいらっしゃると思うんですけど、大多数はそうではないのではないかと。

インターナショナルスクールに通わせる、英語教育を生まれて間もない頃から始める、

ということすら推奨していない専門家も少なくないようですね。

まずは母国語をしっかり覚えさせ(その、しっかり、というレベルがどのレベルを指すのかは

また議論の余地があるのだと思いますが)、

次にようやく母国語以外の言語。

家を建てるときも基礎がぐらついていたらその上に強固な家など建ちません。

二階建て、三階建ての家を建てるなら、まず一階、次に二階、三階、

すべて、下からしっかり積み上げていく必要があるのかなと感じます。

 

ところで冒頭のスペイン語の動詞の話に話を戻すと、

スペイン語の動詞は恐ろしいです、語尾が必ずrで終わる、という特徴がありますが

(あと、分類としては、一応、-er、-ir、-arの3種類がある)

活用しまくるんですよ。

英語の動詞はせいぜい、三単現か否かと、時制で変わるくらいで、規則変化が多いですが、

スペイン語は、主語が単数か複数か、そして一人称か二人称か三人称か、に加えて、

全ての時制(たとえば線過去なのか点過去なのかetc)、直説法か接続法かで無限に変化します。

もう馬鹿じゃないの…?って心のなかで何百回も思いながら、

ほんと血の涙が出そうな勢いで日々スペイン語の勉強をしています。

不規則変化も異常に多く、2冊文法本を持っていますが、「気合で覚えるしかない」と

どちらの本にも書かれています。泣けます。

 

あと面白いと思ったのは

スペイン語だと、朝食を食べるのか昼食を食べるのか夕食を食べるのかで動詞がそれぞれ用意

されていることでしょうか。

英語だとどれもeatになるところなので、この違いは面白いなと思いました。

 

英語との対比で言うと、

英語のbe動詞に相当するものが、スペイン語では大きく分けて2つある(SERとESTAR)

ことも新鮮でした。be動詞はせいぜいam/are/isかbeかbeenかbeingかくらいですが

スペイン語は、1人称、2人称、3人称毎に、そして単数か複数かで違うので、

英語のam/are/isに対してそもそも6個まず覚えなければならず、

SERとESTARで12個。

ちなみに名詞や形容詞は女性と男性があります。

単数か複数かで英語と同様に語尾が変化します。ついでにgenderでも変化します。

形容詞まで変化しなくていいよ…(もっと言うと形容詞は前置修飾か後置修飾かで変化の仕方が

変わったりも…)

 

そんな感じで今日から4連休です。