昨日の最終便で東京に着き、自宅に戻ったのは0時半でした。
滞在していたのが長年暮らした、馴染みある場所ではあっても、
やはり自宅に戻ってくるとほっとします。
 
今朝、早速、Amazonで注文していた本が届きました。
とてもワクワクします。
 
ところで、
昨日、最終便の搭乗が始まり、機内に向かって歩いている途中でふと思ったことがあります。
私の場合はTOEIC初受験が2018年1月、その少し前から英語の勉強をはじめているので、
2年半〜3年くらいである程度母国語以外の言語を扱えるようになった計算です。
 
1つの言語の習得に要する時間が2年半〜3年だとしたら、
今、英語と並行して勉強しているスペイン語で+3年として、英語と合算して6年。
英語を勉強し始めた頃から起算して、10年以内、私の場合であれば、いまアラフォーなので、
50歳になるかならないかの頃に、英語、スペイン語に加え、もう一つくらいの言語の習得も
可能なのではないか。
そんなことがふと思い浮かびました。
 
言語によって習得にあたり多少の難易度の差などはあると思いますが、
最初の1つ目は、2つ目以降に比べて、最も習得が難しいのではないか、という仮説を私は持っています。
ということは、もしかしたら、2つ目以降の言語は1つ目の言語の習得よりは多少楽になるのでは?
あと、言語的に近しいものを選べば、より、習得言語の幅を広げやすいのでは?
 
そんなことを考えながらボキャビルをしていたら、
眠る暇もなく、あっという間に1時間半のフライトが終わり、羽田に着きました。
 
英語の勉強を始める前には、
帰国子女や留学経験者、英語ができるビジネススクールの同級生や職場の同僚(駐在員、
現地採用者)は自分とは住む世界が完全に分かれていると思っていました。
自分には「できない」ことで「一生無縁」だと思っていたのが、
意外と、努力でカバーできるようになった気がします。
 
日本人で英語を扱える人は、そんなにレアではないかもしれませんが、
それでも、人口比で考えたら、多数派ではなく少数派なのは間違いありません。
 
英語ができることで得をする場面も、就職や転職、昇進など以外の場面でもたくさんあると思います。
旅行でのコミュニケーションもその一つです。
なので旅行が好きな人はそちらにもメリットがありますし、
少し前に記事にしたような、買い物におけるトラブルを含め、
身を守る術としても、多言語は学んでおいたほうがいい気がします。(英語に関しては、特に)
 
アラフォーで新たに勉強を始めるのは遅い、と思う人もいると思います。
私もそう思っていました。
とはいえ、私達の世代でさえ、半数は100歳まで生きると言われています。
そう考えたら、40歳、50歳で学んだことは人生の後半半分で十分レバレッジが利くんですよね。
もっと若い世代、20代、30代ならなおさらです。
 
今は便利なデバイスが簡単に手に入るようになり、
スマートフォンの翻訳機能はおろか、たくさんの言語を話したそばから翻訳して相手の言語で
再生してくれるポータブルのデバイスなんかも世に出ているので、
言語を学ぶ必要なんてなくなるんじゃない?という人が、私の周りにいる、高学歴な人たちの中にもいます。
 
「機械に頼るのもいいけど、バッテリー切れてたりデバイスが故障したらアウトじゃない?
 話せるにこしたことはないし、現状スピーキング機能しか代替できないし、
 言語を学ばない理由にはならない気がする」
 
と私はいつも反論しているのですが、
その一方で、バッテリー問題も、精度の高い即時の翻訳もいつか技術の進化とともにいずれ解決すると思います。
技術的に難しいことではないと思うので数年〜10年以内には解決しているかもしれません。
 
でも、やっぱり、デバイスがあればいいじゃん、っていうのは個人的にはやっぱり賛同しかねるというか、
夢がないなぁ、って思ってしまいます。
翻訳してくれたその声は自分の声ではなく感情を込めた表現をしたいとか、そういう人間らしさの表現には
たぶん届かない。
そういう、より人間らしく、その人らしく、という表現も今後イノベーションが起きてできるようになって
いくのかもしれませんが、
そのイノベーションが起きる前に、自分で習得してしまったほうが早いしのちの人生にレバレッジが利くのは
明白である以上、学ばない理由はない気がします。
 
英会話レッスンでいろいろな国の講師と話をしていますが(現在は、国籍では南アフリカ、イギリス、アメリカ、
アイルランド、カナダが中心)、
講師の住んでいる場所についての話題であったり、近くにある都市や近隣の見所の話を聞くと、
ガイドブックに載っているような情報ではなく、現地の人たちが知っている名所の情報が出てきたりして、
そういうのも、英語を学んでいたからこそアクセスできる情報だと思いますし、
「勉強していてよかった」「楽しい」と、この先も勉強を続けるモチベーションや力になります。
 
今年はパンデミックで
計画していた夏の2週間のヨーロッパとアフリカの旅行は中止、
冬も厳しそうなので北欧&アイスランド再訪も計画中止の見通しで、
来年になれば旅行に行けるだろうか?と思っているのですが(海外の記事では2024年までは海外旅行は
難しいかもしれない、というものもありました)、
来年はパスポートの更新をしなければいけないなぁ、等と考えながら
久しぶりにこの本をめくりました。
 

 

私は旅行関連でこの手の(旅行好きな素人の書いたものなど)本を買うことは皆無だったのですが、

この本に限っては網羅性や場所の紹介があっさりしていてコンパクト、

何より、一人の経験・主観で書かれている本と違って偏りがないところが気に入り

購入しました。

 

この本を眺めながら、

あ、この国なら旅行しても英語で対応できるな、

おっ、この国に行くときまでにはもう少しスペイン語上達しておこう、

うーん、この国は英語とスペイン語以外にドイツ語が必要かな、とか、ポルトガル語ができたほうが

いいかな、とか果てしなく想像を膨らませます。

 

余談ですが、

私は分譲マンションの広告、賃貸物件の雑誌をはじめ、いわゆる「間取り図」が大好きで、

間取り図を眺めながらいろいろな妄想をするのが好きです。

いつかこんな部屋に住みたい、とか、

家具の配置やインテリアを考えてみるとか。

これも英語と同じで、「将来こうなりたいからこういう努力をしよう」というふうに

エネルギーに転換するのが、もしかしたら得意なのかもしれません。

 

夢って糧になるよなあ、と思いながら、なんとなく、「夢」と「糧」でググってみたところ、

スティーブン・スピルバーグの監督の言葉にたどり着きました。

 

I don’t dream at night, I dream all day; I dream for a living.

僕は、夜に夢を見るんじゃない。一日中夢を見ているんだ。生きる糧として、夢を見ている。

 

まさに。と思いました。

もう一つ、素敵な言葉を。

 

Even though I get older, what I do never gets old, and that’s what I think keeps me hungry.

僕は年齢を重ねても、決して年を取らない。それがハングリー精神を維持する秘訣だ。

 

夢を糧に生きる人は、決して年を取らないし、ハングリー精神を持ち続けながら生きる。

私自身もこのタイプかもしれないな、と思います。

 

とはいえ英語の勉強は、できないことが多すぎて、最初はすごくつまらなくて苦痛でした。

今回のTOEICにしても、照準を合わせて、色々と計画を立てて遂行してみましたが、

なんていうか義務感みたいなのがあって、tastelessというかやや後ろ向きな部分があったのは否定できず。

でも、なぜか今は超前向きなんですよね、もう楽しくて仕方ないというか。

新しいことを一つでも多く覚えたい。そして、世界と自分の可能性を広げたい。

好きこそものの上手なれと言いますが、

旅行にせよ帰省にせよ、私は結構テキストや問題集など、勉強できる何かを必ず持ち歩いていて

スキマ時間を見つけては本を開いたり英語を聴いたりしています。

楽しいほうが、続くのは間違いないです。

楽しい、と思えるようになるまで一つのことを続けられるるかどうかは、その人の頑張り次第。

 

最後にもう一つ、

自分の強みや価値を「タグ」で表し、「タグ」の掛け算で人は希少な人材であることをアピールできる、

という話があります。

 

※「タグ」についての記事はこちら

 

本であればこの辺。

 

私の周囲は、相対的に見て、英語ができる日本人が多いほうだと思いますが、

それでも、一定以上の英語力がある人たちは、体感で全体の2〜3割でしょうか。

ざっくり、労働者人口の2〜3割の人たちが英語を使えるなら、

ライバルというか自分が英語ができるようになったとして、

同じ土俵にいる人口ってものすごく多いんですよね。同じ市場というか業界(インダストリー)に

いるかどうかは別として。

これに、たとえば学歴であったりキャリアの中での専門性、経験値が加わり、その人の価値に

なっていくわけですが、

英語に加えて第三言語(使用人口の多い中国語やスペイン語)ができる人を加えたら、

2〜3割の人の中の、さらに2〜3割なんじゃないか、と思います。

(私の周囲にマルチリンガルは数えるくらいしかいません)

 

多少の誤差はあるとしても、

多めに見積もって、30%✕30%=9%(0.3✕0.3=0.09)、

全体の中での9%の希少価値のある人材になれる、という計算になります。

 

芸は身を助けるとも言いますが、

言語習得の努力や苦労を厭わず頑張れる人には、

その努力や苦労をした人たちにしか見ることのできない、きっと素晴らしい世界が待っていると思います。

 

おまけ:行きたい国がありすぎて付箋貼りまくっています↓

    でも開くタイミングによって惹かれる国が毎回変わります。