さて、

文法的に、感覚ではわかっているものの(問題は解けるものの)、

いざ、どうして?と聞かれると完全に言語化しきれない部分がある、

ということはないでしょうか。

私は未だ結構あります。

 

で、この間リーディングの文法を総見直ししていて、

改めて疑問に思ったことがありました。

 

have toは助動詞なのか?

という点です。(そんなことくらい知ってるに決まってるじゃん!という人は読み飛ばしてください)

 

これ、中高などでも助動詞、として教えている先生もいたりする、参考書にもそう書かれている、とネットで見たりしたのでますます混乱しそうになりましたが、

have toが助動詞だったら、willとかもっと助動詞らしい助動詞(厳密には法助動詞という)とペアで使えるはずないですよね。

 

・助動詞は、複数組み合わせができません。

・そして助動詞の直後はかならずV原形です。

 

will have to〜が普通にある以上、have toは助動詞の皮を被った別のなにか、という線が濃厚です。

色々調べた結果、個人的に腑に落ちたのはこの解説でした。

 

現役の英語教師をされている方が書いているこちらのサイトによると、

 

助動詞には大きく分けて2種類ある

 ①法助動詞(will, can, may, must, shouldなど)

 ②文法助動詞(do, be, haveなど)

  → have toのhaveは文法上はあくまでも一般動詞

 

です。すべてが腑に落ちます!

 

そこで改めてロイヤルと一億人の英文法を開いてみました。

 

・一億人の英文法では、

 have toは「助動詞」のチャプターのなかで、きちんと、「助動詞相当のフレーズ」

 というセクションの中で一番初めに紹介されています。

 (ちなみに、同じセクションでは、ほかには、be able to, had better, used toが

 紹介されています)

 

・ロイヤル英文法では、

 第11章 助動詞(AUXILIARY VERBS)のなかで、

 1法助動詞

 2have, be, do

 と分かれており、明確にhaveは助動詞ではあるけれども法助動詞ではないよ、と

 いうことが暗に示唆されています。

 

ちなみに上級者向けの、

・スーパーレベルパーフェクト英文法では、

 第6章 助動詞の冒頭に、このような文章があります。

 "助動詞(auxiliary verb)といわれているものには、

 正確にはdo、be、haveのように「疑問文」「否定文」「時制」を作るものと、

 can、may、willのような「意志・推量・許可」などを表す法助動詞(modal

 auxiliary verb)と呼ばれるものがあります。"

 

ということで、文法書では多少の表現の差はあれど、

どの本でも、”助動詞として一緒に括りはするけれども、haveは法助動詞ではないよ”、ということが一貫して書かれていました。

 

ということで、これでまた一つ、たとえば他者に説明するときに、言語化できる項目が増えました。

 

ご紹介した文法書3冊は以下です。(このブログでは何度も紹介している本です)

TOEICや英検対策としてはロイヤル→おまけとして一億人の英文法→スーパーレベル

パーフェクト英文法、が良いのではと思います。一億人の英文法の代わりにEvergreen/Forestでもいいかもしれません。(持ってませんが立ち読みした印象では)

 

一冊だけ選ぶとしたらロイヤル。

スコアアップという意味では一億人の英文法一冊だと厳しいと思います。