現在、公式サイトで確認可能な、直近の公式データを見てみると、
第242回(2019年7月)
L395 → パーセンタイルランク 77.7%
R395 → パーセンタイルランク 90.5%
ひとつ上の、420で見てみると、
L420 → パーセンタイルランク 84.1%
R420 → パーセンタイルランク 95.1%
となっています。
Rのほうが点を取りにくいのはTOEICでは常識ですが、
実際、いろいろな方のブログや身の回りの知人のスコアを見ても、
100%、Lのほうがスコアが高いです。
それと、Rは300点〜350点で伸び悩む人が多い印象です。
私はというと
初受験で確かR260くらいだったのですが、
初回から合計8回の受験で一度もLがRを上回ったことがありません。
難聴者的にはやはりReadingのほうがスコアは上げやすいですね。
とはいえ、私自身は今年に入って半年ほどずっとR380-390をさまよっていて、
400の壁があり、今回ようやく390→410へ壁を破ることができました。
では、体感で390と400超えの違いは何か、というと、
390はまだ「文法的になんとなく弱い(=苦手)ところがある」、
400超えとなった今回は、「文法的な苦手は特にない」「一通り苦手なところは
つぶしきったかな」という感じです。
「点を落とすとしたら凡ミスかPart.5で知らない語法が出た場合」という感じです。
390と410って素点だとどのくらい違うんでしょうか?
と思っていくつかのブログを見たところ、
リーディングパート、100問中、素点が86−90で、概ねスコアが390-465と書いて
いるサイトと、
素点90で410、85から86で395と書いてあるサイトがありました。
いずれにせよ、素点で85(85%)得点できていれば395点前後というのは信憑性が
高そうです。
395と410の間って、素点では5点くらいしか違わないんですね。
さて、時間配分ですが私は王道のPart.5は1問あたり20秒以内(30問で6、7分)、
Part.6で10分、Part.7に最低55分〜というペースで解いています。
ちなみに、受験する回によりますが、時間は数分余る事が多いです。
あと、最後のトリプルパッセージも含めて、ざっと、問題文、文書はほぼ全文読んでいます。
(※精読まではできていない)
強いて力を抜いて浅く読んでいるところがあるとすれば、
Part.7のテキストメッセージ(チャット)と、
Part.6でしょうか。
Part.5は、初期の頃(350くらいまで)は空欄前後を見て回答するケースもありましたが、ある程度慣れてきてからは、
文頭から文末までざっと見て文構造を把握した上で回答するようになりました。
品詞問題の場合、空欄前後だけで回答できるケースが多いですが、
意地悪な問題だとヒントがだいぶ遠く離れたところにあったりするので、
Part.5はある程度のレベルまで行ったら、全文を読んでジャッジできる力がつかない
限り、そこから先のスコアアップは望めない、と思います。
Part.5対策で文法をきっちりやると、Part.6も解きやすくなりますし、
文構造を把握する力がつくと、Part.7のようなまとまった英文を読むのが
苦にならないばかりか、スピードが上がります。
私はTOEICの勉強を始めたばかりの頃、致命的に文法がダメだったので、Part.5対策
からはじめましたが、これは正解だったと思います。
あと、スコアに直結するかどうかはさておき、
Part.5をきっちりやっておくと、正しい英文が書けるようになります。
自動詞のあとに目的語は直接取れない、とか、
他動詞のあとに前置詞つけちゃってる、とかはよくあるパターンですが、
冠詞の考え方とか。
まあ、ぶっちゃけそんなところが多少できていなかったとしても意味は通じますが、
でもビジネスで必要な場面で、あまりにも穴が多いのもちょっともったいないです。
TOEICなんてハイスコアだったところで英語がペラペラとは限らないし、
TOEFLに比べたら価値がないだとか、TOEICを重視するのは日本くらいだ、とか、
悪し様に言われたりしているのも知っていますが、
基礎力を測るには間違いない(逆にいうと基礎力がなかったら、まぐれでもハイスコアは絶対取れない)テストだと思います。
TOEIC対策、という形でなくても、ある程度「きちんとした英語」ができないと、
点は取れないテスト、というのがTOEICだと思います。
文法に関しては、
苦手なところは何度も悩んで調べて解いてを繰り返すことで定着します。
あと、語法は感覚的に条件反射で答えられるようになるまで身に染み込ませないと
試験では点を取れません。
で、身に染み込ませるにはこれもまた繰り返し地道に何度もその語法にいろいろな
問題、例文で触れるしかないと思います。
ロジックは必ずありますが、基本的にほとんど暗記だな、というのがリーディング
対策をやり込んでの印象です。
それと、ある程度文法などが仕上がってきたら、絶対にボキャビルが必要になります。
目安としては、まずは10000語。
なぜかというと、7000〜8000語レベルだと、リーディングのパートで、
「見たことない単語」が結構出てくるからです。
単語の意味自体知らなくても正答できるケースも多いですが(論点にならなかったり、Part.5だと消去法もしくは知っている単語を確信を持って選択できるケースが
あるので)、
知らない単語に75分間出会い続けるって結構しんどいです。
心が折れます。
で、その「見たことない単語」が論点になるにせよならないにせよ、
語彙力が増えると、そういう問題を解く中で知らず知らず蓄積していくストレスが
かなり軽くなるのと、
10000語くらい押さえておくと、スムーズに流し読みできるようになるはずなので
これもまたPart.7まで時間内に終わらせるためには、語彙力もある程度引き上げる
ことが有効かなと感じています。
私は今、14000語〜19000語くらいのあたりを地味にぐるぐる回しています。
身も蓋もないですが、満点目指すなら語彙力ないとまず無理です。
少数とはいえ、毎回、Part.5でも語彙問題、絶対出ているので。
「知らないと解けない問題」も毎回とは言わないまでも、時々出ているように
感じます。
あと、語彙という意味では、スタンダードな、初歩的な単語の「意外な意味」
「意外な用法」「盲点の用法」もある程度押さえていく必要があります。
たとえば、逆説のstillとか。代名詞のmostとか。仮定のshouldとか。
この辺はとにかくたくさん問題集を解くことで定着していくと思います。
とりあえず、言えるのは、「文法でここがなんとなく苦手」、
「この文法を説明しろと言われたらうまく言語化できない」という分野があるうち
は、400は超えられないのは間違いないと思います。
頻度の差はあるにせよ、論点になりうる文法は一通りまんべんなく押さえておく
必要があります。
(今のところ、TOEICで論点になりうる文法はそこまで範囲が広いわけではない)