TOEICにはプライオリティサポートというとてもありがたいサービスが

用意されており、

ハンデがある方や受験にあたり個別の配慮が必要な方は、

障害者手帳の有無にかかわらず、事前に申し出て所定の手続きをすることで、

受験時の会場での環境を整えてもらうことができます。

手帳を持っていない私の場合は、医療機関での聴力検査の結果を提出することで認めていただくことができ、過去5回すべてプライオリティサポートで受験しています。

 

なお、過去にプライオリティサポートで受験をしている場合でも、しばらく受験がなく間が空いてしまうと、再受験の際に証明書等の再提出が必要になるケースもあるようです。

IIBC公式プライオリティサポートのページ

 

※英検は、調べた限りでは、障害者手帳を持っていないハンデの方への配慮がTOEICほど充実しておらず、一次試験はスピーカー近くの座席配置の配慮があるのみで、

TOEICよりややハードルが高い印象です。

英検の特別措置対応一覧

 

これまで通算5回プライオリティサポートで受験しましたが、

各回、一教室に1~5、6名程度、うち4回は東京のど真ん中で受験していますが、平均して同室での受験者は3人程度であることが多かったように思います。

(会場がほぼ固定であることを考えると東京近郊のプライオリティサポートでの

受験者がこの1会場に集められているのでは、と個人的には思っています。地方だともっと人数が少ないと思います)

直近の1回は、私ともう一人の受験者の分の席が用意されていましたが、試験に現れず、教室内に、試験官1名に私1名というまさかのマンツーマン、記憶に残る受験となりました。

 

プライオリティサポートは、

聴覚に障害がある場合だと、

 

・スピーカー近くの座席を用意してもらう

・リスニングをイヤホンまたはヘッドホンで受験することができる(持ち込み可)

・リーディングセクションのみ受験し、リーディングセクションのみスコア表示

 

という大きく分けて3パターンの措置が受けられ、

私は毎回イヤホンで受験をしています。(聴覚障害の種類や残存聴力によるでしょうが、私の場合は機器を介しての音声(含スピーカーからの音声)を聞き取るのが非常に苦手で、耳をつけるくらいの距離で聞かないと聞き取れないことと、ほとんどの難聴の方もそうだと思いますが、周囲に少しでも雑音があると、音を拾うことができなくなるので、スピーカーのそばでの受験は、選択肢から消えました)

 

上記3つのリクエストのほか、

初回受験の際、「指示が聞き取れない可能性があるので紙でも見られるように準備してもらえると助かります」とフォームからIIBCに伝えたのですが、

当日、紙芝居のように、指示を紙に印刷したものを用意してくださっていて、指示の聞き取り漏れを恐れることなく、安心して受験することができました。

 

プライオリティサポートはIIBCのサイトからの申し込み後、数日内に折り返し電話があり、状況のヒアリングが行われるので(応対はかなり丁寧です)不安に思っていることなどはこのタイミングで相談してみると良いと思います。

 

音質面ですが、

毎回、非常にクリアでナレーションも含めて聞き取りやすいので、この点の心配はおそらく不要かと思います。(公式模試と同じ感じです)

ほとんどの方は自分のイヤホンを持参されていますが、私は毎回、会場でお借りしていました。

が、最初の3回は問題がなかったものの、4回目の受験のときに過去3回と違うイヤホンに当たり、全く耳に合わず苦戦したので、5回目の受験のときはTOEIC受験用に安価なイヤホンを調達して受験しています。

普段から使っていて耳に馴染んでいるもののほうが間違いなく安心感はあると思いますので持参されるのが無難でしょう。

 

なお、当然ですがプライオリティサポートでの受験も、通常の受験者と同じ問題フォームが配られますので、難易度の違いなどは一切ありません。