1昨日観た映画。今年観た映画の186本目になりますが、この作品だけ先んじての感想です。

スウェーデンのジャーナリスト出身の小説家スティーグ・ラーソンによるベスト・セラー・シリーズ「ミレニアム」(全世界2,100万部)を、3部作として映画化。その第1弾となる本作の原題はMAN SOM HATAR KVINNOR (女を憎む男) 。僕的には原題翻訳のままで良いとは思いますが、内容はかなりエグい仕上がりで、女性の中には観たくないと思う人も出て来る可能性があります。邦題をつけるのも難しいですね。パンク風のDVDジャケットは失敗。入れ墨に血だらけのパンク女性のアップでは、僕も観る気が失せて、何回もパスをしてしまった。
小説(原作は読んでいません。3部作観てから読みます)、そして、この映画にしても、いくら世界的に大ヒットしていても、ストーリー的には過去の推理小説の王道で、圧倒されるような新しさはありません。僕的には☆2つです。
なんか、横溝正史さんが「それなら、俺の本は全作大ヒット間違い無しだよ!」と言って怒って来そうな気がします。最近の猟奇的犯罪の映画はいろいろと新しい手法を凝らして、結構面白いものもたくさんありますよ。「羊たちの沈黙」はレクター博士の存在が重要な役割で、女刑事との関係が斬新だったからスリルもあった訳で、エグいシーンなんかは いくらでも簡単に作ることが出来ます。
ヒロインとヒーローの立場は変わっても「羊たちの沈黙」あり、「セブン」あり、「ダヴィンチ・コード」風の宗教的カルト犯罪モノによく有りの謎解き、「犬神家の一族」?、近親相姦と、幼児期のトラウマなど、誰もが思いつくストーリー展開では、ちょっと情けない気がします。サディストに痛めつけられた女性の仕返しが、超エグい手法で、読者、観客を驚かすのも、「スカッとしただろう?」と乗せられているようで、興行的に成功するための奇策なのでは?と感じてしまいます。(成功したのだから、僕がとやかく言うことはありませんか?)
それでも、あくまでも僕的には、大詰めの事件解決がもっと面白かったら許せるのですが、前半の男性主人公ミカエルの活躍が、後半ではヒロインのスーパー・ハッカーがすべてを解決してしまいます。ミカエルは形無しで時間が足りなかったの?という感じ。ましてや、犯人を見つけて、車で逃げる犯人を追うヒロイン,,,,,,, さて、どうなることかと思いきや…………なんて?えッ?  今時の映画で、おかしくありませんか? 2時間40分くらいの作品の割に、後半が意気消沈で、あっけないなあ~と思うのは僕だけでしょうか。
予告編を観るかぎりでは、パート2の「火と戯れる女」は期待が持てそうですが、パート3「眠れる女と狂卓の騎士」は、予告編でもどうかなあ~という感じです。
全部観ないことには納得がいきませんけれども。