50)提督の戦艦** 最近はあまり観られないソ連映画の大作です。実在の人物コルチャーク提督の波乱にとんだ人生。ソ連版東郷元帥と言ったらロシア研究家にお叱りを受けるかも知れませんが、「ドクトル・ジバゴ」などにも描かれる、ボルシェビキ、赤軍、白軍の戦いの中で、時代の荒波に巻き込まれざるを得ない軍人指導者の運命を描きます。CGも使われているけど、ソ連映画なりの素朴さも感じられ、逆に良かったり、ジバゴばりの恋愛もあり、娯楽作品には仕上がっています。ソ連映画(ロシア、ソビエト、ロシア連邦と、名前が変わってややこしいですが....)には、それは、それは素晴らしい作品がたくさんあります。
国策で作った映画は超弩級の作品ばかりで、ソ連製「戦争と平和」も大変なものです。昔は劇場で結構観ることが出来たのですが、今ではロシヤ/ソ連映画特集とかの企画イベントでしか観ることが出来なくなり、本当に残念なことですね。(画面は小さいし、映像も暗い)

中学生の頃に初めて観たソ連製モノクロ映画「戦艦ポチョムキン」(これも、講堂に大きな白い布を垂らしたスクリーンで、映像は不鮮明、布がよれて人物も曲がっているような最悪な状況だった。名古屋の男子校で、あの時代に、あの映画を見せてくれたものだと、今でも感心している)に衝撃を受けたし、「誓いの休暇」、「惑星ソラリス」、比較的新しい「シベリアの理髪師」はインテリジェンスな映画で、音楽も非常に良かった。最近では興行的にもヒットした小作品の「ナイト・ウオッチ」も良いけど、僕は、渋いタッチの「父、帰る」の方が好きです。他にもたくさんの戦争映画を観た記憶があるのですが、題名も忘れてしまいました。昔の大がかりで、例えモノクロでも、あたかも絵画を見ているような(本当にそういう創りをしているのですよ)超大作を、もう一度大画面で観てみたいものです。

今夜はこの1本。お薦めと言う程ではありませんが、ソ連映画には当たり外れはありません。