23時以降の東京の私鉄は大変な混雑です。乗り換えに便利な最後尾の車両は、よくあれほど人が入るなあ~と感心するほど乗っています。2回くらいドアの前に乗った時も、電車の揺れと共にすごい重力が背中にかかり、ドアの方に押しつぶされそうになりました。ドアがはずれて外に落ちるのでは?と思う程すごい力で、ドア以外の上部とか手すりで止めようとしても、とても無理です。あれって、いつか、ドアが外れて20人くらい対向車線に落っこちるような気がします。今夜は(正確には昨夜は)最後尾はさけて真ん中の車両に乗りました。少しはましかな?と思っていたら、僕の横で小太りのおっちゃんと30才前後の酔っぱらった若者との喧嘩が始まったのです。30才前後の男が「なんで押してくるんだよ~」、「押してないですよ」、「敬語かよ。気持ち悪い~」と最初から喧嘩ごし。また「押すなと言ってんだろうが~」、「押してないと言ってるでしょうが」(僕の心の声。電車が揺れるからしょうがないでしょう!)などと大きな声で口喧嘩。あげくの果てに唾をおっちゃんにかけるわ(心の声。俺の顔か洋服にかかったらタダではおかないぞ!)、大きな声を出すわで大変です。たまたま昨夜の僕は打ち合わせでスーツ姿にカバンの出で立ち。この混雑の中で喧嘩が始まり、ナイフでも出されたらこちらもやられる可能性が高いから、もしもの時はと、戦う覚悟を決めているうちに最初の停車駅に到着しました。ドアが開いた途端に、今まで丁寧に対応していたおっちゃんが矢庭に「他のお客さんに迷惑だから、てめ~この電車から降りろ~!」と、30男の襟首を掴んでドアの外に引きずり降ろそうとしたのです。(心の声。カッコい~いおっちゃん!俺も引きずり降ろされそうな男の背中を思いっきり蹴ってやろうかな?)30男は手すりに掴まり「なんで俺が降りなきゃいけないんだよ」と必死で抵抗。その間ドアは開きっぱなしで電車は非常停止。5人の駅員さん達が駆けつけて来て、手すりにしがみついた手をやっとの思いで振りほどき車外に連れ出しました。「言いがかりをつけられて唾をかけられた」、「かけてね~よ!」など大声のやりとりが続き、おっちゃん曰く「お客さんがみんな知っているよ。ねえ~。」そうだよと声を出そうとしたら誰も何も言わない。(心の声。えっ、誰も喋らないの?)駅員さんが「誰か目撃者はいないですか?」と聞いてもみんな知らないそぶり。(心の声。えっ、みんな目撃者じゃん)、僕が目撃者ですと言って降りようと思い、手を挙げた途端にドアが閉まってしまいました。なんとも情けないかぎりでの出来事でした。今まで電車なんてほとんど乗ったことがない車とバイクの人生で、切符が吸い込まれるのに驚いたこともあったし、最近はスイカやパスモに感激している電車初心者の僕は、帰り道に今夜の出来事を反芻して心から反省しました。拳銃やナイフでも出されたら別だけど、アメリカだったら「お客さんに迷惑をかけるから.....。」と言って30男を引きずり出したおっちゃんにはみんなで拍手するだろうし、「そうだこの男が悪い!」とみんなでおっちゃんの味方をすると思うんです。変な人はいくらでもいるけど昔だったらこんな馬鹿げた喧嘩も起きないような気もするし、「電車男」も「ブレイブ・ワン」のジョディ・フォスターもいないのです。みんな巻き添えを食いたくないし、知らんぷりなんですね。でもあんな混んだ電車の中で喧嘩が始まれば、みんな巻き添えを食ってしまうと思うんですけど。なんて殺伐とした国と国民性になってしまったのでしょう。

今度同じようなことに遭遇したら、後ろから背中蹴っ飛ばしてやる~。
(それじゃあ~駄目じゃん!) 
また長くなっちゃった。今夜はこれまで。