今度のアカデミー賞は、大御所スピルバーグの「ミュンヘン」を除き、監督、役者に有名どころが少ないのと、渋めの作品が多く(僕はその方が嬉しい)、本日現在、日本では2,3作品しか観られません。作品賞ノミネイトで、観られるのは「ミュンヘン」原題(MUNICH)だけかな? 主演女優賞ノミネイト作品は、「プライドと偏見」原題「Pride and Prejudice」(キーラ・ナイトレイ、彼女は知的な役柄の方が似合うね)、「スタンド・アップ」原題「North Country」(シャーリーズ・セロン)が上映されています。

アメリカ情報によると、作品賞で最有力なのは「ブロークバック・マウンテン」原題(Brokeback Mountain)と「ミュンヘン」の2本だそうです。「ブロークバック・マウンテン」は「グリーン・デスティニー」(チョウ・ヨンファ主演)の中国人監督アン・リー作品で、最初のうちはA gay cowboy love storyと巷で言われていましたが、あまりの作品の素晴らしさに、今では誰もそう言わなくなったようです。とにかく大絶賛の嵐で、作品賞と主演男優賞もあるかも知れませんね。

主演男優賞は、僕も興味のある題材の、雑誌「ニューヨーカー」に関係した沢山の作家の一人であるノンフィクション作家トルーマン・カポーティーの伝記映画「カポーティ」原題(Capote)のフィリップ・シーモア・ホフマンが最有力とか.....。

そのほか、「クラッシュ」原題(Crash)は、昨年LAで観逃しましたが(サンドラ・ブロックも出ている)、観た人の感想は「なかなか面白いけど、賞を取るほどではない」というコメント。佳作というところでしょうか。(交通事故の当たり屋達の風変わりな昔の映画「クラッシュ」のリメイクではありません。あれはホントに奇妙な映画だった。笑) あとは、主演女優賞ノミネイトのジュディ・デンチの、渋いけど評判が高い「Mrs. Henderson Presents」と、ジョージ・クルーニー監督作品で、テレビ・ニュース・キャスターの実在したアンカー・マンの話「Goodnight & Goodluck 」(いわゆる"マッカーサー狩り"にまつわるお話で、本物のマッカーサーの実写フィルムを使うことになり、前編モノクロ映画になったようです)と、 「Walk the line」(ボブ・ディランをはじめ、数多くのミュージシャンに多大な影響を与えたカントリー・シンガー、ジョニー・キャッシュの波乱に満ちた半生を映画化。最終的に彼の最大の理解者である奥さんとのヒューマン・ラブストーリー)くらいでしょうか?

まだ、まだ、観られない作品が多いので、とりあえず「ミュンヘン」、「スタンド・アップ」、「プライドと偏見」から観ていくことにします。

でも、最近のアメリカ映画はロクなものがなく閉口していましたが、今年のアカデミー賞作品はレベルが高そうで、とても楽しみです。



ついでに、チャールズ・ディケンズの名作で、とても悲しいお話の「オリバー・ツイスト」(ポランスキー監督)は、残念ながら「まるでディズニー映画のようでがっかりしたよ」と友人から聞いてしまい、僕の大好きな映画「テス」の監督(「戦場のピアニスト」も)だけに、どうしたものか劇場に行くのを躊躇しているところです。 なぜ、渋く撮ってくれなかったのだろう......?