やっと観ました。こんなに素晴らしい映画なのに、レンタル・ショップは2,3本しかおいてなかったので、なかなか借りることが出来ませんでした。

(大きなお店なのに.....。?)



井上ひさしの人間の尊厳さがテーマとも言える戯曲の映画化。登場人物は3人(正確には4人)で、演劇を観ているようです。戦後間もない頃の話だとしても、友人や父親に対する贖罪を背負った自己犠牲の、節度ある品性を持った女性を宮沢りえが好演しています。

「たそがれ清兵衛」に続き、女優宮沢りえは最高です。

テーマは違いますが、「異人達の夏」(風間杜夫)や「フィールド・オブ・ドゥリームス」(ケヴィン・コスナー)の手法も、ぜんぜん違和感がありません。

音楽は、ほとんどピアノの旋律だけで(意識的?or 予算不足?)、最後に少し弦楽器(ストリングス or シンセサイザー)が入りますが、これが生オーケストラだったら、何回も泣けてしまうだろうにと思って観ていました。

しかし、ラスト近くの、歌舞伎の押し問答のような親娘のジャンケン・シーンでは(遠景で表情も見えません)、音楽も一切無く、宮沢りえと原田芳雄の声とセリフだけでぐんぐんと胸に迫ってきて、おもわず涙がこぼれてしまいました。宮沢りえ、原田芳雄、黒木和雄(監督)、井上ひさしの皆さまに脱帽して拍手を送ります。映画は音楽無しで観客を感動させるのは大変難しいことです。(映画の悲しいシーンでもし涙が出たら、音楽が流れているかどうか注意してみてください。大体は綺麗な悲しい曲が流れていますから)

あのジャンケン・シーンは、意図的だったと思いますが、大成功で、本当に感動しました。



いろいろとクリティックして申し訳ないですが、

一応、音楽屋のはしくれなものですから.... 。