入団会見一問一答 | 仁志敏久取材日記

入団会見一問一答

まずは、仁志選手から一言。


「今日、ここに来まして改めて横浜ベイスターズの一員になることを強く実感しました。

社長がおっしゃられたように、これからチームの礎となれるように、来年以降何年出来るか

わかりませんが、できるだけ長く、力のある限り努力して

いい成績を残して貢献したいと思います。」


ー改めて率直な気持ちをお願いいたします。


「そうですね。新鮮ということもありますけど、またこうして一からやり直して、

新しいチームで、新しい気持ちでやれるということを実感しています。」


ー11年間敵であったベイスターズの印象は?


「僕が入った頃は非常に強くて、歯が立たない時もありましたし、ここ最近は若い選手が

沢山出てきて、ジャイアンツ側から見ながらうらやましいという気持ちもありましたし、

その立場から、今こうしてベイスターズの一員になれたことは非常に嬉しい。

僕よりもベテランの選手もいますし、そうゆう人選手達といい結果を残して、

楽しく出来ると思っています。」


ー大矢監督のイメージは?


「以前優勝したチームの基盤を作られたのは大矢監督だし、一人の人間としても、一先輩としても

多くのことを学ぶことの出来る存在だと思っています。

いろんな課題を与えてもらうことで、それを克服しながらチームに貢献したいと思ってます。」


ー大矢監督と連絡は?


「はい。電話をいただきまして、頑張ってくれと。はい。」


ーレギュラー争いについては?


「そうですね。もちろんポジションを空けて待ってくれているわけではないので。

沢山良い選手もいますし。また泥にまみれて、奪い取る、勝ち取るという気持ちで

努力したいと思います。」


ー内野手に若い選手がいますが、伝えたいことは?


「そうですね。11年間やってこれて、ジャイアンツの時もそうでしたけども、

他の球団から来た選手から新しい知恵をもらったり、考え方も聞く中で

自分も勉強になりましたんで、何かためになるような話しはしたいと思います。

また、若い選手の話しも聞いて自分のためにもしていきたいです。」


ー試合に出るには若い選手達がライバルとなるが?


「野球をやる上でというか、まぁ団体スポーツですから、チームにライバルが

いるのは当然のことで、それに勝とうと努力することも当然の義務だと思う。

まず、自分の出来る限りの努力をしたいと思います。」


ー来シーズンに向けての個人的な目標は?


「今までもそうだったんですけど、まぁそうですね、成績の結果を求めるよりも

試合数をそれなりにこなしていければ、おのずといい結果が出てくると思う。

悪い結果が出ていれば、試合数も少ないだろうし、目の前にある試合は全部出れるように

身体を鍛えて、コンディションを整えて毎試合出れるように技術的にも磨いていきたいと思っている。」


ー今年横浜は最下位でしたが、どこまでチームを上げていきたいか?


「もちろん、一番上までいきたいと思います。プレイオフなんかも検討されてますし、

そうゆう中で三位の中に入ればプレイオフにいけるわけだし、もちろん、トップで通過

したいですし、なんとか一番下から一番上に押し上げれればいいなと思います。」


ー背番号が決まったと聞きましたが?


「えーと、まだ、今検討をしていただいてまして。まだ…」


球団社長

(あの、なるべく若い番号を用意したいと思っています。

今ベイスターズの中で空いている番号。また空くであろう番号もあるだろうし、

これから、仁志選手と相談して決めたいと思ってます。)


ージャイアンツとは同じセリーグで対戦するわけですけど、それについては?


「実は、ここに来るまで来年の開幕戦がどこというのは知らなかったんですけど、

(開幕戦が)ジャイアンツということで、非常に運命的な気持ちです。

いい姿を見せたいです。」


ーチームへの合流は?


「年内は怪我もありまして、練習に関しては恐らく来年になるだろうと。

その前にでも、できるだけ選手と顔を合わせていきたいなとは思うんですけど。

さすがに、沖縄まではなかなか行けないと思うので、残っている選手だけでも

顔を合わせたいなと思っています。」


ー今日のネクタイは青ですが…


「はい。ありがとうございます(笑)

えー、なるべく青にしようと思いまして。Yシャツも青っぽいのに

しようと思ったんですが、あんまり青くすると季節感がないなと思いまして。

気持ちと心と体も青で行きたいなと。はい。」


以上代表質問



個別質問


ー闘争心よりも期待の方がバランス的に大きいのか?


「そうですね。あまり力んでも良い事ないと思いますし。いろんな選手と野球をやるということは、

野球選手としては、非常に嬉しいことですし、楽しみなことでありますので、自分でもどうゆう野球を

出来るかということに、若干の不安と共に楽しみに今思ってます。」


ー巨人軍で11年間プレイされて、いろんな面でやり残した点が仁志選手の中にあるのかなと思うのですが、

それをベイスターズでどのように生かしていきたいか?


「そうですね。11年間で悪い時もありましたし、良い思い出も沢山あったし、まぁ、悪かった時期の

反省や悔しさなどを今後に生かしたいですし、それを若い選手に伝えられればいいと思います。

そして、良い思いをもう一度味わいたいと思います。」

ー今年、自分ではきわめて不本意な成績だったと思うんですけど、自分では

どの辺が原因だと思うか?


「そうですね。実際に技術的にも少し考えながらやっていた部分があるので、

やはり代打などの出番も多々あったんで、一打席のチャンスの中で考えながらやっていれば

やはり良い結果は出る可能性も低いと思いますので。

まぁ、その辺の技術的な面で気持ちの整理が、努力はしたんですけど、

なかなかうまくいかなかった。


あとは、やっぱり自分の精神的な弱さだと思います。」


ーチームが変わって自信は?


「自分さえしっかりと技術と精神力をうまく整えれば、体調に関してはどこも悪いところは

ありませんし、全て落ち着かせて、あせらずスタートさえすればいい結果が出ると

自分では期待しています。」



ー打順は一番の印象が強いが自分ではどう考えているか?


「いや、特にありません。チームの方針に従うのが、選手の宿命ですから。

セカンドというポジション、そこだけは強い願望がありますけど、

監督の方針に従うのが選手の宿命だと思います。」


ー背番号8に対するこだわりは?


「いえ、ありません。それは、ジャイアンツ時代の話しですので、

今日からは、それは単なる昔話しです。」


ー今回の新しい挑戦を家族はどのように捉えているか?


「そうですね。僕が満足して野球をやってくれることが一番だということだったので、

非常に今喜んでます。今年、シーズン中もいろいろ相談しながら、思うように球団が

決まるといいねという話しはしていました。」


ー実際に決まってからはどのような話しを?


「ただただ喜んでました。


あのー、涙を流すくらいに喜んでました。はい。

実際にそこまで号泣はしてませんけど、非常に嬉しそうでした。」


ー大矢監督はセンターラインの強化を目標に掲げてますが、

石井選手との二遊間コンビが日本一になる自信は?


「もし、僕にセカンドをやらせてもらえるなら、日本一の二遊間目指してやりたいと

思いますし、いろんなことを石井さんから学ぶこともあります。また、お互いに助け合うことが

できれば、必ず日本一の二遊間と言われるようになると思いますし、石井さんのお眼鏡に叶う

よう、努力したいと思います。」



ここで、入団会見は終了したが、

帰り際にさらに、石井選手について、


「プロに入った頃、どうゆうバットにしたらいいかすごく迷ってたんだよね…。

そんな時に、石井さんからバットをもらって握ってみたら非常に感じが良かった。

こんないいバットがあるのかって感じ。それからはそれを参考にさせてもらった。」

一時変えたら、バチが当たったかのように成績が悪くなって。

それからは、頑なに変えないでいる。


これも運命だよね。その石井さんと一緒にやることになって。」


今回の移籍に関して仁志選手自身がどのように思っているか。


それは、会見場に入る前に見せた穏やかな笑顔。

そして、帰り際の晴れ晴れとした表情がすべてを物語っていた。