4月12日東京ドーム | 仁志敏久取材日記

4月12日東京ドーム

仁志選手の今シーズン前半を伝える第2回。


{4月12日 東京ドーム 対広島戦}


開幕11試合目。


ここまでの10試合は、先発出場2。 途中出場4。

 

他の4試合は、出場機会なしだった。


そして、この日も前日同様、

仁志選手の名は先発メンバーの中にはなかった。


試合。


2点ビハインドで迎えた1回裏。巨人が同点に追いつく。


続く2回。 先発ライトの矢野が、ネクストバッターズサークルに歩を進める。


その矢野を、ベンチから仁志選手が呼び止めた。


ベンチ最前列から、身を乗り出して、矢野の耳元で何やら囁く。


頷く矢野。



[この試合、先発工藤が粘投。バックも再三の好守で盛り立てる。

高橋由伸はダイビングキャッチでピンチを凌いだ。(このプレイで脇腹を痛め登録抹消)

巨人は終盤に1点差まで迫られるも、最後は豊田が締めて5-4で勝利。

これで、4カード連続の勝ち越し。〕



この試合。決勝点となったのが…



2回裏。矢野のソロホームラン。



〔仁志選手は、7回代打で登場。

1-1からの3球目をセンターに弾き返す。

次打者のバントで2塁に進み、二岡のレフト前ヒットで生還。

貴重な追加点を演出した。〕


試合後


(2回裏矢野の打席の前について)

「大したことは言ってないよ。ベンチにいると気づく点が多いからね。

選手の邪魔にならない程度に言わせてもらってるだけ」


自分の出来ることをやる。



       『僕は野球を知りません。仁志さんからは、野球そのものを教えてもらっています。』


                             { 矢野謙次   ~4月22日試合前練習中 東京ドームベンチ前にて~     }