今シーズン前半
「仁志敏久取材日記」では、"今"の仁志選手を伝えると共に、
今シーズン前半からの仁志選手についても、少しずつ振返って報告させていただきたいと
思っています。
まず第1回目は、
[4月4日~6日 対ヤクルト 神宮球場 ]
開幕4試合目。
巨人はドームでの開幕シリーズ対横浜戦を、
2勝1敗で終えていた。
仁志選手は、開幕戦は出番なし。2戦目、3戦目は代打で登場。
それぞれ、三振、センターフライという結果に終わっていた。
そして、4月4日。
この日は今シーズン初のスタメン出場。2番セカンド。
ヤクルトのピッチャーは石井一。
1打席は併殺打に倒れるも、2打席目には今シーズン初安打となる、
レフト前ヒットを放つ。
結局この日は5打数の1安打。
この試合、5回打席に立ち、見逃しのストライクは僅か2球と、
とにかく積極的に打っていこうという姿が印象的だった。
試合は5-4で巨人勝利。
試合後
「(今シーズン)普段と状況が違うから、良い意味で切羽詰まってるし、
一つのストライクも無駄に出来ない。
(相手が石井だからということじゃなくて、仁志選手の気持ちの問題で?)
そうだね。打順が2番だったってこともあるけど、バントとエンドランのサインも
あったし難しい打席ではあったよ。」
4月5日。
この日は8回裏からセカンドの守りに就き、
9回に打席が回って来た。
1アウトランナーなし。
初球見逃しボールの後の2球目を叩き、レフトスタンドにホームラン!
9回裏。守備に就くとレフトスタンドから大トシヒサコール。
右手に帽子を持って応えた。
試合は9-2で巨人の勝利。
「こうゆう状況だからこそ、打席で迷っちゃいけない。守りに入らないでどんどん
振っていくことが大事。
三振するのが一番馬鹿ばかしい。前に飛ばせば何かあるからね。
チャンスが少ない分、ストライクも少ないから…」
ホームランを打った打席もファーストストライクを思い切り打ちにいった。
翌日(4月6日)の試合は最後まで出番なく終えた。
3戦目も巨人は勝利しヤクルトに3連勝。
仁志選手がプロ入り11年目にして初めて経験した、
ベンチスタートとなる今シーズンの開幕前夜。
今夜で、ちょうど1週間が経った。
代打出場3試合。先発1試合。
8打数の2安打。HR1本。
仁志選手の2006シーズンがスタートした。