ありのままで。
試合後の仁志選手の言葉。
みなさんからコメントをいただいたように、
現在の仁志選手の苦悩がストレートに伝わる内容だったと思います。
それを私がお伝えすることによって、
ファンの方々を心配にさせてしまうかもしれません。
しかし、私はできる限り、ありのままの姿を伝えていきたいと思っています。
なぜなら、何よりも仁志選手自身が、我々に対して、正直であり続けてくれるからです。
それが、取材をする人間として、読んで下さる方へ、そして仁志選手に対する礼儀であると思うからです。
昨日の試合直後のコメントこそ、重苦しいものでしたが、
もちろん、気持ちは常に前を向いています。
2日目試合前の練習中、横須賀スタジアムの印象や、ファームの試合について
聞いてみると、
「2軍の試合をやるところとしてはいいと思うよ。
(照明の暗さについて)
外野から見たら、客席から舞台を見てるみたいだったけど(笑)
(実際、ボールを追う外野手の姿は暗闇の中に消えていくようだった…)
でも、こうゆうの見といて良かったよ。
将来のことを考えるとすごく良い経験だと思う…。
ずっと、上にいると華やかな世界しか見てないから。
若い頃だったら、こんな風に思わなかったかもしれないけど、
10年経って今、これを見れたのはいいことだと思う。
みんな、必死でプレイしている……」
{ 本当のプラス思考とは、絶望の底の底で光を見た人間の全身での驚きである。}
{ 『大河の一滴』より 五木寛之著 幻冬舎 ]