60年ぶりの再会②傷跡の違和感
小学生の頃、
転んでできた、膝の小さな傷。
自分で適当に手当てをして、
絆創膏を貼っていたと思います。
血が止まったあと見ると、
思っていたよりもずーっと深くて。
「わぁ…深い傷だなぁ…」と
ちょっとだけ驚いたことは、
今もはっきり覚えています。
やがて傷はふさがり治ったのですが、
この辺りの事は全く覚えていません。
ただ、
治った後の傷跡の中に、
何かがゴロゴロしてたんです。
触った時だけ分かる、
小さな、かたい違和感。
あれだけの深い傷だもの、
治るときにできた
“しこり”のようなものだろう、と。
全く気にすることもなく。
…そして60年が過ぎました…
あのコロコロしこりが、
少しずつ変わり始めたのは、
今から5か月くらい前のことでした。
つづく