国民的アニメ「サザエさん」の磯野波平役などで知られる声優の永井一郎さんが27日、虚血性心疾患のため広島市内のホテルで急死しました。82歳でした。

今回、永井一郎さんが発症した「虚血性心疾患」とはどのような病気なのでしょうか?

●虚血性心疾患とは?
心臓の筋肉(心筋)に血液を送る3本の動脈(冠動脈)が狭くなったり、塞がったりして、そこから先の心筋が酸素不足に陥る状態を虚血性心疾患と呼びます。虚血性心疾患には2種類があり、狭心症と心筋梗塞です。
① 狭心症…冠状動脈が細くなり、心臓の筋肉が一時的に酸素不足になり機能が低下する。
② 心筋梗塞…冠状動脈が完全に詰まってしまう(閉塞)状態で、心臓の筋肉に酸素が送られなくなり機能が停止する。
現在治療中の患者数は、およそ14万人いるといわれています。
冠動脈狭窄部分

 
●こんな症状があれば虚血性心疾患の可能性あり
① 狭心症
・前胸部が押されるような痛み
・胸がつまる感じが数分~10数分持続
・安静によって改善することが特徴
② 心筋梗塞
・前胸部の激しい痛みが長時間持続
・顔面蒼白
・冷や汗
・安静によって改善することがない
<こんな人は要注意・虚血性心疾患の危険因子>
・高血圧、糖尿病、脂質異常症(高コレステロール血症)、肥満などの生活習慣病をもっている
・喫煙習慣がある
・ストレス
・運動不足
・過度の飲酒
・加齢
・血縁者でかかった人がいる(遺伝)

●虚血性心疾患は早期発見ができる病気
心疾患は知らない間に進行し重症化することが多い病気です。特に心筋梗塞は、働き盛りの突然死のうち7割を占めており、日本人の死因第2位でもあります。そのうち3割は前兆のないまま発症し、そのまま死に至るといわれている危険な病気です。しかし心臓画像診断の進歩により、虚血性心疾患は早期発見できる病気でもあります。

当院の全身ドックや心臓ドックでは、マルチスライスCTやMRIで心臓の冠動脈を詳細に診断し、動脈硬化による虚血性心疾患の初期段階をいち早く発見することが可能です。現状を知り、今後進行しないように対策を立てることが虚血性心疾患の予防につながるのです。

『全身ドック』について
http://hachicli.or.jp/dock/dock01.html

【八王子クリニック】【八王子クリニック新町】について
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永井一郎さんは、子どもの頃は病弱で、大人になってもバセドー病や糖尿病にかかったとのこと。食道、直腸と2カ所のがんを患い内視鏡手術を行い、声が出なくなった時は引退も覚悟したが、声優仲間に勧められて芋焼酎を飲み、声が出るようになったと報道されていました。また、近年は心臓に不安も抱えていたとのことです。

ご冥福をお祈りいたします。