先週金曜日早朝、廊下を駆けてくる音で目を覚ました。
不吉な予感がした。
ドアが開き、父が死んでると母が伝えた。
飛び起き駆け付けると、
うつ伏せに倒れ、絶命している父の姿があった。
救急隊員から死亡の事実を告げられ、警察の鑑識を受けた。
それから、通夜、告別式と慌ただしい週末が過ぎた。
ひと月前、ノンシャンで散髪してきた父の頭を洗ってあげた。
父の頭を洗うのは、生まれて初めてだった。
洗面台でシャンプーして丁寧目に洗っていると、
「もう、ええで」と小声で言ってきた。そんなに丁寧にしなくていいと思ったのだろう。
あとで、妙に神妙な顔で、「親父の頭洗うのどんな感じや」と聞いてきたので、「介護(の練習)や!」と言い返したら、苦笑いしていた。
父と私の関係は、父子というよりも友人に近かった。
波長が合い、話しやすかった。
精神的に頼り切っていた。
「もう、この位でええで」と死を以って告げられた気がした。
最期に別れの言葉を交わしたかった。
いつも応援してくれていた父に合格の報告をしたかった。
それが不可能になったのが何より悔しい。
せめてもの父への罪滅ぼしとして、
母に合格を伝えられるよう、勉強を続けたい。