10月9日(土)の続きであります。
正義の女神テミスとは、ギリシャ神話 の女神、
テミス (Θέμις)の事です。
法律を学ぶ者(必ずしも大学生とは限りません)が、
その入門編にて最初に目にする事柄です。
小職が所蔵するもので(現在出版されている書籍の中で)、
当該テミスの記述がある書籍をご紹介します。
『現代民法学習法入門』(信山社)です。
この書籍のすごいところは、法律(特に民法)の学習方法を
1冊(約250ページ)に渡って記述している事です。学習法を
記述したものとしては、なかなかのボリュームです。興味のある方は
一度、通読してみて下さい。目から鱗という記述も随所にありました。
さて、正義の女神テミスについてですが、司法 、特に裁判 の公正さを
表わす象徴 として、古来より裁判所 などの司法関係機関(最高裁判所 、
虎ノ門法曹ビル等)に飾る彫刻その他の題材として扱われてきました。
彼女が手に持つ天秤 は正邪を測る「正義 」を象徴し、剣 は「力」を象徴し、
「剣なき秤は無力であり、秤なき剣は暴力に過ぎない、
法はそれを執行する力と両輪の関係にあることを表象しています。
そして、目隠しは彼女が前に立つ者の姿を見ないことを示し、貧富や
権力の有無に関わらず万人に等しく適用されるべき「法の下の平等 」の
法理念を表しています。目隠しを取った女神像も多数在り、目隠しを
取った状態で全体を見渡し、公正な正義の判断を下す女神とされています。
さて、今晩は雇用保険の講義があります。