109日(土)の続きであります。


正義の女神テミスとは、ギリシャ神話 の女神、


テミス Θέμις)の事です。


法律を学ぶ者(必ずしも大学生とは限りません)が、 


その入門編にて最初に目にする事柄です。


小職が所蔵するもので(現在出版されている書籍の中で)、


当該テミスの記述がある書籍をご紹介します。


『現代民法学習法入門』(信山社)です。


この書籍のすごいところは、法律(特に民法)の学習方法を


1冊(約250ページ)に渡って記述している事です。学習法を


記述したものとしては、なかなかのボリュームです。興味のある方は


一度、通読してみて下さい。目から鱗という記述も随所にありました。

さて、正義の女神テミスについてですが、司法 、特に裁判 の公正さを


表わす象徴 として、古来より裁判所 などの司法関係機関(最高裁判所


虎ノ門法曹ビル等)に飾る彫刻その他の題材として扱われてきました。


彼女が手に持つ天秤 は正邪を測る「正義 」を象徴し、剣 は「力」を象徴し、


「剣なき秤は無力であり、秤なき剣は暴力に過ぎない、


法はそれを執行する力と両輪の関係にあることを表象しています。


そして、目隠しは彼女が前に立つ者の姿を見ないことを示し、貧富や


権力の有無に関わらず万人に等しく適用されるべき「法の下の平等 」の


法理念を表しています。目隠しを取った女神像も多数在り、目隠しを


取った状態で全体を見渡し、公正な正義の判断を下す女神とされています。


さて、今晩は雇用保険の講義があります。

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