『フラジャイル』という、

病院の「病理部」というところを

舞台にした漫画が好きなんですけど、 

 

中でも私にとって印象的だった話が、 

赤ちゃんを抱いたお母さんが病院に来て、

 

赤ちゃんの様子がおかしいんです!

 

赤ちゃんにはいろんな症状があるんだけど、

その症状が、既存の病気のに

当てはめようとしても

どうにもこうにもよく分からない。


治療しようとするけど、

小児科医が診断に迷って、

それで、腕と知識はあるけど、

人格破綻(?)ぎみの

主人公(病理医)に相談する話。 

 

赤ちゃんの様子から、

病気だと決めてかかっていたのが

そもそも間違いで、

病理医は、

あかちゃんは重度の

栄養失調だと見抜くんですね。 

 

今時、この日本で栄養失調? 

 

って思いますやん。 

 

…じゃあ、虐待か? 

 

ネタバレは良くないので、

赤ちゃんの栄養失調の

真の原因については、

漫画『フラジャイル』を

お読みいただくとして、 

 

実は、先進国のような

食料に困ってない国であっても、

栄養失調は案外あるんです。

 

 

 

 

昨日たまたま実家から

ビタミンCたっぷり?の

ミカンが届きまして、その箱に

「伝統的な育て方で育てたミカン」

と書いてあり、解説に

農業技術の進歩によって

野菜や果物の栄養が

少なくなっているという

問題について、

サラッと書かれていました。

 

それで、ビタミンCの話を

使用と思ったんですが、

 

ビタミンC不足で生じる、

壊血病という病気の話なんですけど、 

 

意外にも、ほぼ毎年、

先進国で壊血病の報告が

上がってるみたいなんですね。 

 

2006年オランダ。

3歳女性、下肢に出血斑、歯肉の腫脹、貧血 

 

同2006年オーストラリア。

42歳男性。歯茎から出血、両大腿に広範囲な出血斑 

 

2008年イギリス。56歳男性。

下肢に広範囲な出血斑と毛包周囲の点状出血及び発疹、右膝に関節炎 

 

同年カナダ。15歳女性。

骨の痛み、歯肉の腫脹、結膜下出血 

 

一部をピックアップしただけですが、

毎年何人もいます。 

 

年齢も性別も国も様々です。 

 

症状だけ、もうちょっとあげてみましょう。 

 

鼻出血、天井出血、易疲労感、歩行困難、大腿の腫脹、発熱、歩行困難、下肢の痛み、易刺激性、倦怠感、食欲不振、うつ状態、壊血病性念珠、歯列異常、毛包周辺の点状出血、発疹 

 

こんなに色んな症状が、

ビタミンC不足で起こりうるって、

面白くないですか? 

むしろ、

 

なんでビタミンC不足が原因だってわかったの?

 

って思います。

 

『フラジャイル』の小児科医師が、

赤ちゃんの病気の原因が

分からなかったように。

 

 

なんで、先進国で壊血病なんかに

なるんでしょうね? 

 

ビタミンC不足って、

そう簡単になるもん? 

 

どんな人が壊血病になりやすいんだろ? って気になりませんか~~~? 

 

 

 

ざっくり統計見てるとですね、

50代以上の男性と、

赤ちゃん、ちっさい子どもさんに、

壊血病が多いんですね。 

 

 

壊血病にかかる人は、2パターン 

 

・壊血病患者の共通点は新鮮な果物や野菜を長期間にわたり食べていないこと 

・慢性的なアルコール中毒者、高頻度の喫煙者、独り暮らしのお年寄り 

 

 

…おお…いかにも生活力、

低そうな感じじゃありませんか? 

 

もっと国は、学校で

家庭科をしっかり教えなあかんわ。 

 

生活力低い=ビタミンC不足なりやすい

 

 

ですよ。 

 

もともと壊血病が

知られるようになったのは、

15~6世紀

 

大航海時代の船乗りがバタバタ、

船の上で死んだからなんですね。 

 

壊血病…血が壊れる…止血できないって、意味だそうです。 

 

 

 

日本血栓止血学会によると、壊血病とは、

 「ビタミンCの欠乏によって起こる疾患で、体内のタンパク質を構成するアミノ酸であるヒドロキシプロリンの合成が低下し、組織間をつなぐコラーゲンや象牙質、骨の間充組織の生成と保持に障害を受ける。 これがさらに微小血管の損傷につながり、出血の原因となる」

 

 

 これ読むと、ビタミンC摂らないと、

歯もあかんくなるし、

骨もヤバイ。 

 

話変わりますが、

皆さん「TV食」って言葉、

聞いたことあります? 

 

 

私は知らんかったんですが、

電子レンジで加熱しただけで

食べられる冷凍食品のことを、

「テレビ食」っていうらしいです。 

 

 

 

そういや、アメリカのドラマとか

映画とかで、薄暗くした部屋で

テレビだけ皓皓としてて、

 

うつろな目の主人公が、

まずそうな飯をフォークでずずず…

と食べてるってシーンよくありますよね。 

 

 

そういう方を血液検査すると、血中ビタミンC濃度がちょー低い。 

 

 

 

そりゃそうなる…だって、

Cって熱に弱いっていうもんね…。 

 

 

あ、でもじゃがいもは例外で、

熱を通してもでんぷんが

ビタミンCを守ってくれるらしいんで、

じゃがいもはビタミンC摂るのに良いらしいです。

 

 

 

病気の治療のために、

栄養指導を受けていて、

ビタミンCが不足したという

話もあります。 

 

 

 

これまた『ビタミンCの真実』という

サイトからの引用です

 

↓↓↓ 

 

「2002年に報告された日本人の壊血病患者は、慢性腎不全を長い間患って、腎透析を受けていました。 その後、腎臓の移植手術を受けることができました。しかし、一向によくならず、体中から出血し、症状は悪化していきました。 血液検査で血液中のビタミンC濃度を測定した結果、ビタミンC濃度が極めて低い値であることがわかりました。そのため、1日1gのビタミンCを点滴投与したところ、症状は数日でおさまり回復しました。 この患者は長い間、慢性腎不全を患っていたため、長期間にわたり食事制限の指導を受けていました。そのため、新鮮な野菜や果物をほとんど摂っておらず、慢性的なビタミンC欠乏状態にあったと考えられます」

 

 ある病気の「治療のために」

やっていた栄養療法で、

栄養失調になっている、

ということは、

私たちにも十分起こりえる事態です。

 

 

 

医療関係者が学校で習う話に、

こういう話があります。

 胃がんなどで胃を切除した後って、

ビタミンB1の点滴を

受ける必要があるんですが、 

それをしなかったことで、

 

ウェルニッケ脳症

 

という病気を発症して、

記憶喪失や歩行困難に

なってしまった例があるんですね。 

 

 

 

ウェルニッケ脳症は

ビタミンB1不足が原因ですが、

ビタミンと名のつくものは、

それだけ重要な栄養素で、

他の手段で代替することが

できないものだということを、

改めてしっかり認識しておきたい

もんだと思います。 

 

 

医者すら、栄養というものをちょっと軽く考えすぎている面がある。 

 

 

いわんや一般人の我々は、

なおさらビタミン不足を

軽く見過ぎているきらいがある

と思うんです。 

 

 

ビタミンCって、実は、

一日二日摂らなくっても、

そう簡単に異常を起こしたりしません。 

 

 

身体の中に1500mg

蓄えがあるらしいんで。 

 

でも、2カ月から3カ月、

ビタミンC不足が続いた場合、

その限りじゃありません。 

 

 

 

ビタミンC不足、はじめの症状は、

皮膚の乾燥、脱力感、

太もものあざです。 

 

 

喫煙者だと、60日と言わず、

もっと短期間で生じます。 

 

この記事を読んで、栄養不足の怖さに、少しヒヤッとしてもらえたらいいんですが。

 

 

 

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