鍼灸師には、
自分の病気を治したいがために
鍼灸師になったって人が多いです。
そういう人が
治せる鍼灸師に
なれなかった場合が
一番気の毒。
鍼灸師の資格を
得るためにかかる学費
500万円。
生活費、自分で学びにいくお金は別で。
それだけのお金をかけて、
治せる鍼灸師になれないと
投資金額は戻ってこず、
誇りを持てる仕事もできず、
健康は取り戻せず…
三重苦です。
私も言うに及ばず、
うつ病で国家公務員を辞め、
500万かけて鍼灸学校に
入った口なので
よく知っているのです。
治せない鍼灸師がどうなるか、
知ってます？
運がよければ美容鍼。
そうじゃなければ、
ただ資格を持ってるだけ。
訪問マッサージで
ろくに鍼をできず、
資格もないのに
お年寄りにマッサージ。
お給料がどれくらいかは
分かりません。
500万もの学費ローンを
果たして返せるやら…
返せるとしても
余裕ではないでしょう。
だから、その場合、最後は
サラリーマンに戻る人が多いんです。
そうでなければ整骨院で働く。
学費以外に資金が調達できた人は、
高齢者施設の経営を始める…。
そうやって鍼灸師の仕事を
辞めていく人たちの
考えが甘かったわけでは
ないのです。
私は幸い、治せる鍼灸の技術に
行きつきましたし、栄養療法との
出会いもありましたが、
それでも考えの甘いところはありました。
鍼灸学校さえ出れば、治せるようになる
と考えていたわけではありません。
甘かったのはそこじゃない。
私は自分が
ゴッドハンド鍼灸師に
出会ったことが
鍼灸師を目指す
動機になったことから
鍼灸がすごいのは、当たり前だと思っていた。（皆、同じように思ってるだろう）
と考えていた。
それが、誤算でした。
ゴッドハンド先生が、「ワシも昔は治せなくて…刺しても刺しても鍼が効かず…治せるようになるのに十年かかった」と言っていたことから、10年は腰を据えるための計画を持ってたので、そのおかげで今も鍼灸で生きてられてるわけですが、
鍼灸に対する世間評価が、「治せない」「効かない」「しかも痛い」というところまで…地に落ちてることを知らなかった。
まさか、という「坂」でした。
鍼灸に最後の頼みとして
すがった人が
鍼灸に裏切られたと感じて、
鍼灸に背を向けて
去っていく。
これほど悲しいことが
あるでしょうか。
だからこそ、声を出して言いたい。
鍼灸は痛いよ！
でもめちゃくちゃ効く！
痛くない治療じゃない。
痛いけど効くんだよ。
痛いか、痛くないかなんて
治るか治らないかに比べれば
問題にすらならないでしょ！！！！
ちゃんと治る鍼があることが
まだ知られてないだけなんだよ！！！
栄養療法も
誤解されてる。
たいして効果がない
「なんとなく良いような気がする」
程度のものだと思われてる。
全然そんなことはない。
鍼灸同様、簡単、イージーな
もんじゃないけど、
めちゃくちゃ効果はある。
効くやり方を知らない人が
効かないやり方を布教してるから
誤解されてるだけ。
なんで、こんな記事を書いてるかというと、
当院に最近よく問い合わせが来るんです。
食べられない鍼灸師、から
じゃないですよ？
患者さんから。
いや、患者とは言えないな。
ただの問い合わせ魔みたいな人からです。
質問ばっかりして、
治療を受けには来ない人。
鍼灸をその程度のものだと
思ってるんだろうなと。
また、栄養療法についても、
多分この方は
甘く見ているな、と。
藤川徳美先生の本を読み
それをそのまま素直に
実践できる人は
決して多くないです。
実際やってみると
うまくいかないこと
分からないことが
一つと言わず出てくる。
コツコツ自分で
額に汗をかき
一つずつ解き明かす
知性と根気がいる。
鍼灸師になれなかった
鍼灸師の死屍累々が
なぜ悲劇なのか
鍼灸は効かない
栄養療法なんか大したことないと
誤解する人も同じ。
真髄に至る手前で
踵を返してしまった人。
それが悲しい。
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大阪市中央区玉造の鍼灸院
はりきゅう和-nagomi-
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