「時と場合によっては

先延ばしをした時に

うまくいくということが

ありますので、

 

それで味をしめ、

ああ、先延ばししていれば

何とかなるんだと言ったような

間違った学習をしてしまいます」

 

評論家 勝間和代

 

 

株式投資の話で、

「塩漬け株」という言葉があります。

 

売り時を逃して、

でも、「損切り」する覚悟を決められず

とりあえず見て見ぬふりすることです。

 

これは株式初心者にありがちなことで、

一日も早く「損切りしなさい!」

なぜなら「機会損失」こそ恐れるべきだから。

 

いくらか損をしたとしても、現金化して、

次の投資に回す!

 

回さないと、次の投資機会を失うことになる。

つまり、「機会損失」になる。

 

だから、損が出たら、取り返そうとするんじゃなく、

失敗は失敗として認めて

サッと損切りすることが大事、と言われます。

 

 

 

ところが、たまたま塩漬けにしていた

株が上がって、

「塩漬けにしてよかった」

ということも、あります。

 

でも、たった一回のまぐれで、

「先送りしていいんだ」

「塩漬けにしていいんだ」なんて学習してしまうと、

長期で見た時、株式投資では確実に

損を重ねることになる。

 

 

 

この先送りとか、塩漬けは、

こと株式投資の時ばかりの問題ではなく、

私たち、日本人共通の欠点だったらしい。

 

 

 

甲斐谷忍の野球漫画『ONE OUTS』の

1巻にこういうセリフが出てくる。

 

日本で最高のバッター

不運な天才と言われる

天才バッターが、

いろんな賞に輝きながら、

(本塁打賞とか?)

チーム優勝に見放されていた。

 

なぜ勝てないのか?

ただ運が悪いとは、どうしても思えない。

 

その天才バッターが、

米軍基地で

アメリカ人相手に

賭け試合をしている

日本人ピッチャーに出会い、

徴発されたバッターは、まんまと

そのピッチャーの策にはまって

勝負を挑む。

 

ボールがバットに当たって、

前に飛びさえすれば勝ちという

バッターに有利な勝負で、

彼は三振を奪われてしまう。

 

その勝負を観ていた

(賭けを仕込んでいた)

女性のセリフ。

 

 

 

「そんなんじゃない。

今のは明らかに”逃げ”

 

日本人(ジャップ)特有の悪い癖だね」

 

「深刻な局面に立たされた時

重大な決断を迫られた時

 

決まって日本人がとる手段・・・

 

待つ

引き延ばす

 

さんざんサボって

宿題をためるガキ

 

目的も持たず

ただ高校・大学へ進む若僧

 

この不景気に

何の政策も打ち出せない

政治家

 

みな問題から目をそらし

先送りだけを

繰り返して来た

愚か者だ」

 

 

 

様子見、先送り

 

そういったことが良いことだと

教育されてない?

 

また、そう自己教育してない?

 

 

 

先送りではなく、

間違ったとしても

自分の決断が尊いと

何故思えないのだろう?

 

 

 

決断とは、決めて断つこと。

 

他の可能性を捨てて、

 

一つの可能性にすべてを賭けること。

 

 

 

決断を応援する風潮を作れなかったら、

日本の失われた30年は、40年、いや

50年

つまり、残されたあなたの人生の長さ

続くことになる。

 

 

 

昔の野球選手が言った言葉。

「人生というバッターボックスに立ったなら

見送りの三振だけはするな」

 

 

私たちは、人生というバッターボックスから

死ぬまで下りられない。

 

そのバッターボックスで

むざむざ見送り三振する人生を

あなたは送ってないと言えるだろうか?

 

 

 

 

先送りをやめるだけで

人生は変わる

 

一人の人生が変われば

その周囲の人生も変わる。

ひいては国の命運すら変える力がある。

 

そうじゃないだろうか?

 

決めるということには、それくらいのパワーがある。

 

 

 

 

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