私の母は、退職してから突如、
津軽三味線を習い始めたのですが、
その先生の教え方が、ほんっと、適当!で
母が先のない年よりだからか?
間違いだらけの楽譜!
撥(ばち)の持ち方も
弦のはじきかたも、
自分の弾き方を見せながら、
口頭でちょちょっと教えるだけ!
ところが、好きって、本当に
人を我慢強くします…
習い始めて10年。
辛抱強く頑張りまして、
母は名取になりました。
驚き。
最近、テレビドラマで『透明なゆりかご』を
見ているのですが、
男に騙されて、妊娠出産してしまった
中学生の女の子が出てきました。
キラキラしていた少女の愛と希望は、
出産後に起こったもろもろの厳しさに
揺さぶられます。
ところが、やっぱり世界はいろいろです。
この本の中にさらりと書かれたエピソード。
著者の幼馴染は、14歳で妊娠出産。
40年たっても同じ男と一緒に暮らし、
店の名物おかみになり、
地域の自治会初の女性会長。
すでにひ孫も。
好きじゃないと、なかなか
人は頑張れない。
ところが、好きという思いが
必ずしも
報われるとは限らない。
だから誰もが
「この人を好きになってもいい?」
「この人と結婚していい?」
と、占い師に相談したりする。
「背中を押してもらいたいから」
というけど、
「好き」を博打にするのはなぜ?と思う。
人生に賭けの側面は確かにあるけど、
「好き」を賭けにしない努力を
していない気がする。