合格鉛筆
昨日もチョコチョコ掃除をしました。
私は中学・高校と東京千代田区にある女子校に通っていました。
「良妻賢母」養成学校のような躾の厳しい女子校
(学校名は本の中では書いています・笑)。
でも~私が受けた頃のあの厳しい教育を
今どきの女の子にもしているのかしら~???
と思ってしまいますが・・・そのお話はまた今度。
道徳の授業を受け持たれた教頭先生が、毎年おっしゃる言葉
「クリスマスは‘暮れすます’なんですよ!」
つまり、クリスマスまでに大掃除を終わらせなさい、という教え。
卒業してもう30年になろうとしているのに
その言葉をおっしゃった時の先生のお顔も声も鮮明に覚えています。
教育というのは恐ろしいものですね(笑)
そんなわけで、教頭先生の教えを忠実に守り(笑)
今でも12月に入ると、ちょっとずつ、チョコチョコと掃除をしています。
今春それぞれ大学・高校と進学をした子供達のために
友人から送って頂いたお守りがいくつか出てきました。
母である私自身は、ひとり湯島天神に合格祈願の参拝をし
4月にはちゃんと子供達も連れてお礼参りをしました。
以前のランサーズ日記をご覧下さっていた皆様はご記憶のことでしょう。
2年後、たろうの大学受験の時まで
「湯島詣で」は大切にとっておくつもりなんです。
ですから、ご近所の鵠沼稲荷が江島神社にでも初詣にいき
(お守りやお札を)お返ししてこようと思っています。
「大変だったなぁ~」
2008年のお正月。
二人の子供が共に受験生で迎えたお正月のことを思い出してしまいました。
参道にずらっっと並んだ人の列。
まるでディズニーランドのアトラクション待ちのようでした。
さすがに「○○分待ち」なんている札は出ていませんでしたけれど(笑)
もともと大の人ごみ嫌い。しかも腰痛持ち。
普段の私ならサッサとあきらめて帰ってきてしまうところでした。
でもその日ばかりは、そうはいきません。
なにせ、大切なわが子の学業成就祈願!!!!
共に戦っているつもりではいても、所詮、何もしてやれない。
親としてできることは、(こんな科学技術の進歩した時代にあって
笑われてしまうかもしれないけれど)、神仏に祈ることくらい。
「なかなか(列が前に)進みませんねぇ~」
「どちらからいらしたんですか?」
「新潟なんですよ。孫のために」
「お孫さん、さぞかし心強いことでしょうね」
「親が忙しくて家をあけられないから、私がかわりに・・・」
一緒に順番を待っていたお隣のおばあちゃまとそんな会話を交わしました。
何十分くらい、待ったでしょうか・・・
やっと順番になり、天神様に手を合わせることができました。
「子供達が実力を十分に発揮できますように」
そして大きな流れに身をまかせ、そのままお守りやお札が
売っている売り場に流れ着きました。
天神様に祈願するのが目的。
別にお守りを買うことは考えていなかったのですが、一応
「湯島まで行って祈願してきた母の気持ち」の証として
子供達にそれぞれ1つずつ、買い求めました。
「合格パック?セット?」(たしかそんな名前でした)
なる凄い商品(?)を見た時にはビックリしてしまいました。
セットの中身はお守りとお札と鉛筆と・・・
人気商品がセットになっているものでした。
「セットのがあるんだけどさぁ~いくつ買っていく?」
携帯電話でそんなことを聞いているパパの姿を見た時には
笑ってしまいましたよ。
参拝を終え、手にお札や破魔矢を持ち、ちょっと満足げな顔で帰っていく
パパママと逆行してお守り売り場に乗り込んできた集団がありました。
ちょっと異色な雰囲気なので、面白がってみていると・・・
「合格鉛筆」だけを何セット(1本ずつ異なる文句が書かれた鉛筆が
何本かセットになって売られているのです)も買ってさっさと帰って
いきました。
もちろん、参拝などしている様子はありませんでした。
「あんなにたくさんの鉛筆どうするのかしら~?」
でもその数日後、その理由がわかりました。
たろうが塾で合格鉛筆を頂いてきたので・・・。
一人ひとりにきめ細かな指導をして下さる
良い先生方だと私も信頼をしていました。
ですから合格鉛筆のことなんかで、イメージを壊される
のは嫌なのですが・・・。
でも~数日前、湯島天神での、例の一件があっただけに
ちょっとだけ嫌な気分でした。
「何もしてやれないけれど、せめてもの気持ちで天神様にお参りしてきた!」
お守りにしても、お札にしても合格鉛筆でも、それはそんな親の気持ちの証と
して購入されるものだと思います。
他人から頂くのは、その小さな満足感を奪われるようなもの。
まして、参拝もせず、何ダースもまとめ買いをし、ただ
「君達のために湯島天神に行ってきた」と証明するがごときに
鉛筆が渡されるのは、親として寂しく悲しい思いがします。
まぁ~遠方に住んでいて、ご家族が来られないからかわりに~
というのでしたら、とっても感謝されるでしょうけれどね。
(合格実績をあげることよりも子供達の幸せを願い、心を込めて参拝してから
鉛筆を買って下さった塾の先生方もおられることを信じていますが・・・。)
合格鉛筆の嫌な光景を見たあと、逆にこんな素敵なものを目にしました。
「○○町立○○中学校3年3組 △△△△ ××高校に合格できますように」
そんな絵馬を見かけました。
そばによってみると同じ中学校・同じクラスの生徒さんのが約30個。
どれも同じ字で書かれています。
それらの絵馬を包み込むかのようにして一番上に一枚の絵馬がありました。
「○○中学校3年3組の皆の願いが成就されますように。
平成20年1月1日 担任 ○○○○」
生徒の顔を思い浮かべながら一枚一枚、心を込めて絵馬に文字を書き込んで
いる担任の先生の姿が目に浮かぶようで、ジ~ンとしてしまいました。
私は中学・高校と東京千代田区にある女子校に通っていました。
「良妻賢母」養成学校のような躾の厳しい女子校
(学校名は本の中では書いています・笑)。
でも~私が受けた頃のあの厳しい教育を
今どきの女の子にもしているのかしら~???
と思ってしまいますが・・・そのお話はまた今度。
道徳の授業を受け持たれた教頭先生が、毎年おっしゃる言葉
「クリスマスは‘暮れすます’なんですよ!」
つまり、クリスマスまでに大掃除を終わらせなさい、という教え。
卒業してもう30年になろうとしているのに
その言葉をおっしゃった時の先生のお顔も声も鮮明に覚えています。
教育というのは恐ろしいものですね(笑)
そんなわけで、教頭先生の教えを忠実に守り(笑)
今でも12月に入ると、ちょっとずつ、チョコチョコと掃除をしています。
今春それぞれ大学・高校と進学をした子供達のために
友人から送って頂いたお守りがいくつか出てきました。
母である私自身は、ひとり湯島天神に合格祈願の参拝をし
4月にはちゃんと子供達も連れてお礼参りをしました。
以前のランサーズ日記をご覧下さっていた皆様はご記憶のことでしょう。
2年後、たろうの大学受験の時まで
「湯島詣で」は大切にとっておくつもりなんです。
ですから、ご近所の鵠沼稲荷が江島神社にでも初詣にいき
(お守りやお札を)お返ししてこようと思っています。
「大変だったなぁ~」
2008年のお正月。
二人の子供が共に受験生で迎えたお正月のことを思い出してしまいました。
参道にずらっっと並んだ人の列。
まるでディズニーランドのアトラクション待ちのようでした。
さすがに「○○分待ち」なんている札は出ていませんでしたけれど(笑)
もともと大の人ごみ嫌い。しかも腰痛持ち。
普段の私ならサッサとあきらめて帰ってきてしまうところでした。
でもその日ばかりは、そうはいきません。
なにせ、大切なわが子の学業成就祈願!!!!
共に戦っているつもりではいても、所詮、何もしてやれない。
親としてできることは、(こんな科学技術の進歩した時代にあって
笑われてしまうかもしれないけれど)、神仏に祈ることくらい。
「なかなか(列が前に)進みませんねぇ~」
「どちらからいらしたんですか?」
「新潟なんですよ。孫のために」
「お孫さん、さぞかし心強いことでしょうね」
「親が忙しくて家をあけられないから、私がかわりに・・・」
一緒に順番を待っていたお隣のおばあちゃまとそんな会話を交わしました。
何十分くらい、待ったでしょうか・・・
やっと順番になり、天神様に手を合わせることができました。
「子供達が実力を十分に発揮できますように」
そして大きな流れに身をまかせ、そのままお守りやお札が
売っている売り場に流れ着きました。
天神様に祈願するのが目的。
別にお守りを買うことは考えていなかったのですが、一応
「湯島まで行って祈願してきた母の気持ち」の証として
子供達にそれぞれ1つずつ、買い求めました。
「合格パック?セット?」(たしかそんな名前でした)
なる凄い商品(?)を見た時にはビックリしてしまいました。
セットの中身はお守りとお札と鉛筆と・・・
人気商品がセットになっているものでした。
「セットのがあるんだけどさぁ~いくつ買っていく?」
携帯電話でそんなことを聞いているパパの姿を見た時には
笑ってしまいましたよ。
参拝を終え、手にお札や破魔矢を持ち、ちょっと満足げな顔で帰っていく
パパママと逆行してお守り売り場に乗り込んできた集団がありました。
ちょっと異色な雰囲気なので、面白がってみていると・・・
「合格鉛筆」だけを何セット(1本ずつ異なる文句が書かれた鉛筆が
何本かセットになって売られているのです)も買ってさっさと帰って
いきました。
もちろん、参拝などしている様子はありませんでした。
「あんなにたくさんの鉛筆どうするのかしら~?」
でもその数日後、その理由がわかりました。
たろうが塾で合格鉛筆を頂いてきたので・・・。
一人ひとりにきめ細かな指導をして下さる
良い先生方だと私も信頼をしていました。
ですから合格鉛筆のことなんかで、イメージを壊される
のは嫌なのですが・・・。
でも~数日前、湯島天神での、例の一件があっただけに
ちょっとだけ嫌な気分でした。
「何もしてやれないけれど、せめてもの気持ちで天神様にお参りしてきた!」
お守りにしても、お札にしても合格鉛筆でも、それはそんな親の気持ちの証と
して購入されるものだと思います。
他人から頂くのは、その小さな満足感を奪われるようなもの。
まして、参拝もせず、何ダースもまとめ買いをし、ただ
「君達のために湯島天神に行ってきた」と証明するがごときに
鉛筆が渡されるのは、親として寂しく悲しい思いがします。
まぁ~遠方に住んでいて、ご家族が来られないからかわりに~
というのでしたら、とっても感謝されるでしょうけれどね。
(合格実績をあげることよりも子供達の幸せを願い、心を込めて参拝してから
鉛筆を買って下さった塾の先生方もおられることを信じていますが・・・。)
合格鉛筆の嫌な光景を見たあと、逆にこんな素敵なものを目にしました。
「○○町立○○中学校3年3組 △△△△ ××高校に合格できますように」
そんな絵馬を見かけました。
そばによってみると同じ中学校・同じクラスの生徒さんのが約30個。
どれも同じ字で書かれています。
それらの絵馬を包み込むかのようにして一番上に一枚の絵馬がありました。
「○○中学校3年3組の皆の願いが成就されますように。
平成20年1月1日 担任 ○○○○」
生徒の顔を思い浮かべながら一枚一枚、心を込めて絵馬に文字を書き込んで
いる担任の先生の姿が目に浮かぶようで、ジ~ンとしてしまいました。